Indiebase編集部です。
2010年。スマートフォンが少しずつ広がり始め、TwitterなどのSNSも存在感を増していたこの年、漫画の世界では『ONE PIECE』が物語最大級の盛り上がりを見せ、『鋼の錬金術師』が約9年にわたる連載を完結。一方で、『進撃の巨人』をはじめ、その後の2010年代を代表する作品も注目を集め始めていました。
テレビでは『君に届け』『FAIRY TAIL』などのアニメが放送され、秋には『バクマン。』のテレビアニメもスタート。書店では『テルマエ・ロマエ』が大きな話題となるなど、少年漫画から少女漫画、青年漫画まで、さまざまなジャンルからヒット作が生まれていた時代です。
今回は、2010年に連載されていた作品や、この年に大きな存在感を放っていた作品の中から、「2010年を代表する漫画10選」を厳選しました。今につながる名作が次々と生まれていた、2010年の漫画シーンを振り返ってみましょう。
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1. ONE PIECE

作者:尾田栄一郎
海賊王を夢見るモンキー・D・ルフィが、仲間たちとともに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて海を冒険する漫画。1997年に『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、2010年にはすでに日本を代表する漫画のひとつとなっていました。
2010年は、ルフィたちの冒険にとって大きな転換点となった年。海軍本部を舞台とするマリンフォード頂上戦争がクライマックスを迎え、その後は麦わらの一味が再集結する「2年後」へと物語が進んでいきます。単行本第57巻が初版300万部を記録するなど社会現象級の人気を見せていた、まさに『ONE PIECE』の歴史を語るうえで欠かせない時期です。
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2. 進撃の巨人

作者:諫山創
巨大な壁に囲まれた世界で暮らす少年エレン・イェーガーが、人類を捕食する「巨人」との戦いへ身を投じていくダークファンタジー。2009年に創刊された『別冊少年マガジン』で連載が始まりました。
2010年はテレビアニメによる社会現象が起こるよりも前の時代。単行本第1巻が同年3月に発売され、圧倒的な巨人の恐怖や謎に満ちた世界観、先の読めない物語が漫画ファンの間で注目を集めていきました。後に世界的な作品へと成長する『進撃の巨人』が、まさに走り始めていた頃です。
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3. NARUTO -ナルト-

作者:岸本斉史
忍者の里・木ノ葉隠れを舞台に、うずまきナルトが里の長「火影」を目指して成長していく忍者漫画。1999年に『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、2010年には国内だけでなく海外でも高い人気を誇る作品となっていました。
物語では五影会談を経て、忍の世界全体を巻き込む第四次忍界大戦へと向かっていく時期。ナルトとサスケそれぞれの道も大きく動き、物語はいよいよ終盤へ向けてスケールを拡大していきます。『ONE PIECE』と並び、当時の『週刊少年ジャンプ』を代表する作品のひとつでした。
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4. 鋼の錬金術師

作者:荒川弘
亡くなった母親を生き返らせるため禁忌の人体錬成を行い、身体を失ってしまったエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟。「賢者の石」を求める旅を通して、国家を巻き込む巨大な陰謀へ立ち向かっていくダークファンタジーです。
2001年から『月刊少年ガンガン』で連載されてきた本作は、2010年6月に約9年間にわたる物語が完結。テレビアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』も同年7月に最終回を迎えました。長年追い続けてきた読者にとって、2010年は「ハガレンの完結」が強く記憶に残る一年だったのではないでしょうか。
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5. 君に届け

作者:椎名軽穂
長い黒髪と物静かな性格から「貞子」と呼ばれてしまう高校生・黒沼爽子と、クラスの人気者・風早翔太を中心に描く青春恋愛漫画。爽子が恋や友情を通じて少しずつ周囲との距離を縮めていく姿が、多くの読者の共感を集めました。
2009年にテレビアニメが始まり、2010年には多部未華子と三浦春馬の出演による実写映画も公開。原作漫画だけでなくアニメ、映画へと人気が広がっていた時期です。2000年代後半から2010年代初頭の少女漫画ブームを振り返るうえで、欠かせない作品でしょう。
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6. バクマン。

原作:大場つぐみ / 作画:小畑健
中学生の真城最高と高木秋人がコンビを組み、「週刊少年ジャンプ」での連載とアニメ化を目指して漫画家の世界へ飛び込んでいく青春漫画。『DEATH NOTE』を手がけた大場つぐみと小畑健のコンビによる作品としても大きな注目を集めました。
漫画家同士の競争や編集者との打ち合わせ、アンケート順位、連載打ち切りなど、漫画が読者へ届くまでの舞台裏を少年漫画として描いたことも大きな特徴。2010年10月にはNHK教育テレビでテレビアニメがスタートし、漫画ファン以外にも作品の存在が広がっていきました。
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7. ちはやふる

作者:末次由紀
競技かるたに青春を懸ける高校生・綾瀬千早を主人公に、幼なじみの綿谷新、真島太一らとの友情や恋、ライバルたちとの勝負を描いた青春漫画。百人一首を題材にしながら、スポーツ漫画のような熱い試合を描くことで幅広い読者を惹きつけました。
2007年に『BE・LOVE』で連載が始まり、2009年にはマンガ大賞を受賞。2010年頃には「競技かるた」という題材を一躍身近なものにした話題作として存在感を高めていました。その後のテレビアニメや実写映画のヒットへとつながっていく、人気拡大期の作品です。
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8. 宇宙兄弟

作者:小山宙哉
幼い頃、一緒に宇宙飛行士になることを約束した南波六太と日々人の兄弟。弟の日々人が宇宙飛行士となる一方、会社を解雇されてしまった兄・六太が、再び宇宙を目指して挑戦を始める物語です。
2007年に『モーニング』で連載が始まり、2009年にはマンガ大賞2位、2010年には講談社漫画賞一般部門を受賞。大人になってから夢を追いかける六太の姿や、宇宙飛行士選抜試験をリアルかつユーモラスに描いた物語が支持され、青年漫画を代表する人気作へと成長していきました。
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9. 聖☆おにいさん

作者:中村光
世紀末を無事に乗り越えたブッダとイエスが休暇を取り、東京・立川のアパートで共同生活を送る日常コメディ。「神の子」と「目覚めた人」という二人が、スーパーへ買い物に行ったり、電車に乗ったりしながら日本での暮らしを満喫していきます。
宗教にまつわるエピソードを大胆にギャグへ落とし込みながら、二人を親しみやすいキャラクターとして描いたユニークさが話題に。2009年には手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、2010年前後には青年漫画の人気作として広く知られるようになっていました。
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10. テルマエ・ロマエ

作者:ヤマザキマリ
古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、ひょんなことから現代日本の風呂へタイムスリップし、そこで目にした銭湯や温泉、さまざまな入浴文化を古代ローマへ持ち帰っていくコメディ漫画です。
2008年に連載が始まった本作は、2010年にマンガ大賞2010と手塚治虫文化賞短編賞を受賞。古代ローマと日本の「風呂」を結びつける奇抜な発想が口コミで広がり、大きな話題となりました。後にアニメ化や阿部寛主演による実写映画化も果たすヒット作が、一気に注目を集めたのが2010年でした。
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2010年、あなたはどの漫画を読んでいましたか?
『ONE PIECE』ではマリンフォード頂上戦争がクライマックスを迎え、『鋼の錬金術師』は約9年間の連載に幕を下ろしました。一方、『進撃の巨人』はまだ単行本が発売されたばかり。『テルマエ・ロマエ』『宇宙兄弟』『ちはやふる』など、それまでの少年漫画とは異なる読者層から支持される作品も大きな注目を集めていました。
書店で新刊を探したり、学校や職場で好きな漫画について話したり、Twitterで作品の感想を共有したり。1990年、2000年とは漫画との出会い方も少しずつ変わり始めていた2010年。今では「名作」と呼ばれる作品をリアルタイムで追いかけていた人も多いのではないでしょうか。あなたにとっての「2010年を代表する漫画」も、ぜひ思い出してみてください。
(文:Indiebase編集部)
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