Indiebase編集部です。
国会で政策を議論する政治家、選挙区を駆け回る候補者、総理大臣の座を争う政界の実力者たち。ひとことで「政治」といっても、その舞台には選挙、政策、外交、派閥、地域社会など、さまざまな世界が広がっています。
政治漫画の面白さは、作品によって「政治を見る場所」がまったく違うこと。国政の中心から政治家を描く作品もあれば、地方選挙、地域政策、戦後政治史、さらにはアメリカ大統領選挙や架空の政治制度を通して、政治や民主主義そのものを問いかける作品もあります。
今回は、そんな政治の世界をさまざまな角度から楽しめる「政治漫画おすすめ10選」を厳選して紹介します。
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1. 加治隆介の議

作者:弘兼憲史
大手商社に勤めていた加治隆介は、政治家だった父と兄を相次いで失ったことをきっかけに、政界へ進むことを決意します。世襲政治家として父の地盤をそのまま引き継ぐのではなく、自らの信念を掲げて選挙に挑み、国会議員として日本の政治を変えようと奔走していきます。
選挙や政党内の駆け引きだけでなく、外交、安全保障、憲法など、国政を巡るさまざまな問題を扱っているのが特徴。政治家がどのように支持を集め、政策を実現し、権力の中枢へ近づいていくのかをドラマチックに描いた、本格政治漫画の代表作です。
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2. クニミツの政

原作:安童夕馬 / 漫画:朝基まさし
学歴も政治経験もない青年・武藤国光が、政治家になるという大きな目標を掲げて行動を始める熱血政治漫画。国光は新千葉ヶ崎市の市長選挙に立候補する政治家・坂上竜馬の秘書となり、地方政治の世界へ飛び込んでいきます。
選挙活動だけでなく、教育、医療、農業など地域社会が抱えるさまざまな問題に、国光が持ち前の行動力でぶつかっていくのが魅力。難しく感じやすい政治を少年漫画らしいテンポと熱さで描いており、政治漫画を初めて読む人にも入りやすい作品です。
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3. サンクチュアリ

原作:史村翔 / 漫画:池上遼一
過酷な少年時代をともに生き抜いた北条彰と浅見千秋。日本社会に停滞を感じた二人は、自分たちの手で国を変えることを決意し、北条は裏社会、浅見は政界という別々の道から頂点を目指していきます。
若手政治家が派閥や世代間の壁を乗り越えて勢力を拡大していく政界ドラマと、極道社会の抗争が並行して展開するのが最大の特徴。政治の理想だけでなく、権力を手に入れるための駆け引きや覚悟まで描いた、圧倒的な熱量を持つ作品です。
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4. 内閣総理大臣 桜庭皇一郎

作者:RYU
外国との関係が悪化する日本で、史上最年少の内閣総理大臣となった桜庭皇一郎。しかし、当初は政界の重鎮たちの傀儡と見られ、「昼行灯総理」と呼ばれていました。そんな中、中国海軍艦隊が尖閣諸島へ迫り、日本は重大な領土危機に直面します。
周囲から頼りないと思われていた総理大臣が、日本の国益と国民の命を守るために本領を発揮していく政治ドラマ。国内の政争だけでなく、外交や安全保障を大きなテーマとして扱っており、国家的な危機に総理大臣がどう決断するのかを描いた作品です。
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5. 総理の椅子

作者:国友やすゆき
爽やかなルックスとクリーンなイメージで注目を集める若手政治家・白鳥遥。しかし、その裏には大きな野心と過去を抱えており、総理大臣の座を手に入れるため、政界で着実に勢力を拡大していきます。
派閥、政党再編、スキャンダルなど、政治の表舞台と裏側で繰り広げられる権力闘争を描いた政治サスペンス。理想の政治家ではなく、目的のためなら手段を選ばない野心家を主人公にすることで、政治権力の恐ろしさと人間の欲望を描いています。
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6. 疾風の勇人

作者:大和田秀樹
第二次世界大戦後、日本が占領から独立へと向かっていた時代を舞台に、のちに内閣総理大臣となる池田勇人を中心とした政治家たちの戦いを描く歴史政治漫画。吉田茂をはじめ、戦後日本を形作った実在の政治家たちが次々と登場します。
GHQとの交渉や政界での権力争いなど、戦後政治史を題材にしながら、大和田秀樹らしい大胆なキャラクター表現でエンターテインメントとして楽しめるのが魅力。日本の復興期に政治家たちが何を考え、どのように国を動かしていったのかを知るきっかけにもなる作品です。
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7. 歴史劇画 大宰相

原作:戸川猪佐武 / 漫画:さいとう・たかを
戦後日本の政治史を、歴代の総理大臣や大物政治家たちを中心に描いた歴史劇画。吉田茂の時代から始まり、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄らが登場し、政界で繰り広げられた数々の権力闘争を追っていきます。
派閥の結成や政党内の対立、総裁選など、戦後政治を動かした出来事を重厚な劇画で楽しめるのが魅力。政治家同士の人間関係や駆け引きから日本政治の流れを見ることができ、フィクションの政治漫画とはまた違った面白さがあります。
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8. イーグル

作者:かわぐちかいじ
日系アメリカ人の上院議員ケネス・ヤマオカが、アメリカ大統領の座を目指して選挙戦を繰り広げる政治漫画。日本人ジャーナリストの城鷹志は、ヤマオカの大統領選挙キャンペーンに同行し、その戦いを間近で追いかけていきます。
予備選挙から候補者同士の討論、メディア戦略まで、アメリカ大統領選挙の仕組みそのものが巨大な政治ドラマとして描かれているのが特徴。日本の政治漫画とは異なる選挙文化や社会問題も登場し、「選挙」を題材にした漫画として読み応えのある作品です。
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9. テツぼん

原作:高橋遠州 / 漫画:永松潔
鉄道好きの青年・仙露鉄男が、国会議員だった父の急死をきっかけに、その地盤を引き継いで政治の世界へ飛び込む異色の政治漫画。政治にはほとんど関心がなかった鉄男ですが、大好きな鉄道の知識を活かしながら各地が抱える問題に向き合っていきます。
地方鉄道の存続や地域振興、交通政策など、鉄道を入口に現実社会の課題を描いているのが特徴。政界の権力闘争とは違い、「政治によって地域の問題をどう解決するのか」という政策の部分に焦点を当てており、政治と鉄道の両方を楽しめるユニークな作品です。
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10. 国民クイズ

原作:杉元伶一 / 漫画:加藤伸吉
民主主義が崩壊し、テレビ番組「国民クイズ」が国家の最高意思決定機関となった架空の日本を描くディストピア漫画。クイズで勝利した者は国家権力によって望みを叶えてもらえる一方、敗者には過酷な運命が待っています。
一見すると荒唐無稽な設定ですが、その根底にあるのは民主主義や大衆社会、テレビと政治の関係に対する強烈な風刺。政治家の世界をリアルに描く他の作品とはまったく異なる方法で、「国民が政治を決めるとはどういうことなのか」を問いかけてきます。政治風刺漫画として今なお異彩を放つ作品です。
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漫画で見ると、政治はこんなに違って見える
政治漫画といっても、描かれる世界は作品によって大きく異なります。
『加治隆介の議』では国政、『クニミツの政』では地方選挙、『恋と国会』では国会で働く政治家たち、『テツぼん』では地域と政策というように、同じ政治でも見る場所を変えることでまったく違ったドラマが生まれます。
さらに、『疾風の勇人』『歴史劇画 大宰相』から戦後日本の政治史をたどったり、『イーグル』でアメリカ大統領選挙を覗いたり、『国民クイズ』の極端な世界から民主主義そのものについて考えたりできるのも、政治漫画ならではの面白さです。
政治の仕組みを知りたい人はもちろん、選挙戦や権力闘争、信念をぶつけ合う人間ドラマが好きな人も、気になった作品から読んでみてください。
(文:Indiebase編集部)
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