CULTURE

諸星大二郎おすすめ漫画5選|神話と民俗学が交錯する異界への扉

Indiebase編集部です。

古代史の謎や土着の信仰、民俗学的なアプローチに、宇宙規模のコズミックホラーやSF要素を融合させた唯一無二の世界観。諸星大二郎の描く作品には、私たちが生きる日常のすぐ裏側にポッカリと口を開けた「異界」の恐ろしさと魅力が詰まっています。

今回は、伝奇漫画の最高峰から歴史大作、シュールなホラーコメディまで「諸星大二郎おすすめ漫画5選」をピックアップしました。

※掲載している巻数・刊行状況は、記事公開時点の情報です。
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神話と民俗学が誘う圧倒的迷宮!諸星大二郎おすすめ漫画5選


1. 暗黒神話

巻数: 全1巻
父を亡くした少年・武が、ヤマトタケル伝説をはじめとする日本の古代史や仏教伝来の謎、さらには宇宙の真理へと巻き込まれていくオカルト・伝奇SFの超金字塔。日本神話の神々や歴史的遺物が、実は恐るべきクトゥルフ神話的な宇宙的恐怖と結びついていたという壮大なスケールの物語が展開されます。知的好奇心を刺激する謎解きと圧倒的なスケール感が読者を虜にする名作です。
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2. 妖怪ハンター

巻数: 全3巻(シリーズ多数)
異端の考古学者・稗田礼二郎(ひえだ れいじろう)が、日本各地に残る忘れ去られた土着信仰や奇怪な伝説を調査し、恐るべき怪異現象と対峙していく連作伝奇ホラー。「生命の木(おらあ、さつまのくになるだ)」や「海竜祭の夜」など、日本の民俗学を下敷きにした土俗的な恐怖と、人間の業を鮮烈に描き出した傑作エピソードが多数収録されています。
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3. 西遊妖猿伝

巻数: 全10巻(大唐篇)
中国の古典『西遊記』を、隋末から唐初の動乱期という史実をベースに大胆に再構築した歴史ダークファンタジーの巨編。孫悟空を「斉天大聖」を名乗る無頼の青年として描き、妖怪や道士たちの暗躍、歴史の裏で蠢く権力闘争が血生臭くも壮大に描かれます。史実と伝奇的イマジネーションが見事に融合した、手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞の歴史大作です。
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4. 栞と紙魚子(しおりとしみこ)

巻数: 全6巻
奇怪な事件ばかりが起こる架空の街「胃の頭町(いのあたまちょう)」を舞台に、女子高生の栞と紙魚子が日常の延長として怪異をやり過ごしていくシュールなホラーコメディ。クトゥルフ神話をモチーフにした怪生物や、生首を飼う奇妙な隣人などが当たり前のように登場する異常な世界観を、少女たちのどこか気の抜けたドライな視点で笑いに昇華させた異色の傑作です。
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5. マッドメン

巻数: 全1巻
パプアニューギニアの未開のジャングルを舞台に、人類学者の父を持つ日本人少女・波子と、少数民族ガワン族の少年・コドワの数奇な運命を描いた人類学SF。カーゴ・カルト(積荷信仰)や精霊信仰といった現地のリアルな習俗をベースに、西洋文明と原始的自然の衝突、そして神話が生まれる瞬間をダイナミックに描き出した、諸星大二郎の真骨頂とも言える名作です。
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緻密な歴史的・民俗学的リサーチと、それらを軽々と飛び越える途方もない想像力。諸星大二郎の漫画が描き出す、美しくも不気味な神話と異形の世界は、読者の知的好奇心を刺激し、一度ハマると決して抜け出せない深い迷宮へと誘ってくれます。

(文:Indiebase編集部)


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