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華やかな装束をまとった貴族たちが暮らす宮廷、和歌に思いを託す恋愛、怨霊や物の怪が恐れられた平安京。そして時代の終わりには、貴族に代わって武士たちが力を持ち始めます。約400年にわたる平安時代は、日本独自の文化が大きく花開いた時代でもあります。
漫画にも、『源氏物語』を描いた歴史的名作から、安倍晴明や菅原道真、空海・最澄といった実在人物を主人公にした作品、平安貴族の恋愛を描く少女漫画、源平争乱を扱った作品まで、多彩な名作があります。今回は、平安時代の文化や人々の暮らし、歴史を楽しめる「平安時代漫画おすすめ10選」を厳選して紹介します。
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1. あさきゆめみし

作者:大和和紀
紫式部の『源氏物語』を漫画化した歴史的名作。帝の皇子として生まれながら臣籍に降下した光源氏を中心に、藤壺、紫の上、葵の上など数多くの女性との恋愛と、その栄華から晩年までを壮大なスケールで描きます。
華麗な宮廷生活だけでなく、平安貴族の結婚や身分制度、和歌、衣装、年中行事など当時の文化に触れられるのも魅力。複雑な『源氏物語』の人物関係や物語を漫画で味わえる作品として、長く読み継がれている平安時代漫画の代表作です。
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2. 陰陽師

原作:夢枕獏 / 漫画:岡野玲子
平安時代の陰陽師・安倍晴明と、笛の名手として知られる源博雅を中心に、都で起こる怪異や不可思議な事件を描いた作品。晴明は陰陽道の知識と術を駆使し、人ならざるものが引き起こすさまざまな出来事に立ち向かいます。
貴族が暮らす華やかな平安京のすぐ隣に、鬼や怨霊、物の怪が存在する幻想的な世界観が魅力。歴史と伝承、陰陽道を融合させた独特の物語と美しい作画によって、妖しく神秘的な平安時代を堪能できます。
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3. 応天の門

作者:灰原薬
平安時代前期の京都を舞台に、後に学問の神として知られる菅原道真と、歌人として名高い在原業平が、都で起こるさまざまな事件の謎を解き明かしていく歴史ミステリーです。
若き道真の知性と、経験豊富な業平の行動力という対照的な二人の組み合わせが魅力。怪異と思われた事件の裏に人間の思惑が隠されていることも多く、藤原氏を中心とした貴族社会の権力争いも絡みながら物語が展開していきます。
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4. 阿・吽

作者:おかざき真里
平安時代初期を代表する二人の僧、最澄と空海の生涯を描いた歴史漫画。比叡山延暦寺を開き天台宗を広めた最澄と、唐へ渡り密教を学んで真言宗を開いた空海という、日本仏教史に大きな影響を与えた二人の道を追います。
同じ時代に生きながら、異なる才能と思想を持った二人の関係を圧倒的な画力と大胆な表現で描いているのが特徴。宗教だけでなく、遣唐使や朝廷との関係など、平安時代初期の社会や文化を知るきっかけにもなる作品です。
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5. とりかえ・ばや

作者:さいとうちほ
平安時代後期に成立したとされる『とりかへばや物語』を題材にした作品。男勝りな性格の姉・沙羅双樹と、女性的な性格の弟・睡蓮は、それぞれ男女を入れ替えた姿で育てられ、やがて宮廷社会へ足を踏み入れていきます。
男女の役割が厳格だった貴族社会の中で、秘密を抱えながら生きる二人の恋愛と運命が描かれます。華やかな宮廷ロマンスを楽しみながら、平安時代の身分や結婚、ジェンダーについても考えさせられる物語です。
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6. なんて素敵にジャパネスク

原作:氷室冴子 / 漫画:山内直実
平安時代の貴族社会を舞台に、型破りな姫君・瑠璃を主人公にしたラブコメディ。結婚適齢期を迎えても周囲の思惑どおりには動かない瑠璃が、幼なじみの高彬をはじめとする人々と関わりながら、恋や宮廷の事件に巻き込まれていきます。
おしとやかな姫君というイメージとは正反対の、行動力あふれる瑠璃が大きな魅力。恋愛や笑いを中心にしながら、貴族の結婚事情や宮廷生活も描かれており、平安時代を親しみやすく楽しめる少女漫画の名作です。
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7. ざ・ちぇんじ!

原作:氷室冴子 / 漫画:山内直実
古典文学『とりかへばや物語』をモチーフに、男として育てられた姫君・綺羅君と、女として育てられた若君・綺羅姫を描いた平安ラブコメディ。性別を入れ替えて成長した二人は、それぞれ宮廷社会で暮らすことになります。
秘密が露見しそうになる騒動や複雑な恋愛関係を、明るいテンポで描いているのが特徴。古典文学をベースにしながら現代の読者にも読みやすくアレンジされており、平安宮廷を舞台にしたコメディを楽しみたい人におすすめです。
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8. 超訳百人一首 うた恋い。

作者:杉田圭
百人一首に収められた和歌をもとに、歌人たちの恋愛や人間関係を描いた作品。在原業平や藤原高子、陽成院、紫式部など、歴史上の人物たちが詠んだ歌の背景を、現代の読者にも親しみやすい物語として描いています。
教科書では一首の和歌として触れるだけだった作品も、誰が誰を思って詠んだのかを知ることで印象が大きく変わります。平安時代を中心とした恋愛や和歌文化を楽しみながら、百人一首にも親しめる作品です。
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9. 火の鳥 乱世編

作者:手塚治虫
平安時代末期、源氏と平氏が争う激動の時代を舞台にした『火の鳥』シリーズの一編。木こりの弁太と恋人のおぶうを中心に、源平争乱によって翻弄される人々の運命が描かれます。
源義経や平清盛といった歴史上の人物も登場しますが、英雄の活躍をそのまま描く歴史漫画ではなく、権力や戦争に巻き込まれる人間たちを独自の視点から描いているのが特徴。貴族社会から武士の時代へ移り変わる平安末期を背景にした壮大な物語です。
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10. 遮那王 義経

作者:沢田ひろふみ
源義経と瓜二つの顔を持つ漂泊の少年・漂太が、ある出来事をきっかけに義経として生きることになるという大胆な設定で、源平争乱の時代を描いた歴史漫画。奥州や京を舞台に、後の源平合戦へとつながる物語が展開します。
史実をベースにしながら、主人公をめぐるフィクションを大胆に取り入れているのが特徴。源頼朝や武蔵坊弁慶をはじめとする人物も登場し、平安時代末期から武士が歴史の中心へ躍り出ていく時代を、少年漫画らしい熱さで楽しめます。
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漫画で華やかで奥深い平安時代に触れよう
平安時代というと、十二単をまとった貴族や『源氏物語』の優雅な世界を思い浮かべがちですが、約400年にわたる時代の中では、仏教文化の発展や政治権力をめぐる争い、武士の台頭など、日本史を大きく変える出来事も起きています。
宮廷文化を味わうなら『あさきゆめみし』、怪異と平安京なら『陰陽師』、歴史ミステリーなら『応天の門』、仏教史なら『阿・吽』、平安末期の動乱なら『火の鳥 乱世編』『遮那王 義経』など、作品によって見える時代の姿も大きく異なります。気になる作品から、漫画で平安時代の世界に触れてみてください。
(文:Indiebase編集部)
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