Indiebase編集部です。
候補者の演説、街頭での握手、支持者による運動、世論調査、そして一票を巡る激しい駆け引き。私たちがニュースで目にする選挙の裏側では、候補者やスタッフたちによる長い戦いが繰り広げられています。
映画にも、大統領選挙の裏側で暗躍する選挙スタッフを描いた政治サスペンスから、日本の地方選挙に密着したドキュメンタリー、広告によって世論を動かそうとする人々の物語、さらには高校の生徒会長選挙を描いたブラックコメディまで、選挙をテーマにした作品があります。
今回は、候補者たちの戦いだけでなく、選挙戦略やメディア、世論、政治の舞台裏まで楽しめる「選挙映画おすすめ10選」を厳選して紹介します。
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1. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~

監督:ジョージ・クルーニー / 公開年:2011年
民主党の大統領予備選挙で、ペンシルベニア州知事マイク・モリスの選挙スタッフとして働くスティーヴン。若く優秀な彼は候補者の理想を信じて選挙戦を戦っていましたが、やがて政界の裏側に隠された駆け引きや秘密に巻き込まれていきます。
候補者本人ではなく、その周囲で選挙を動かすスタッフたちを中心に描いているのが大きな特徴。情報戦、スキャンダル、裏切りが絡み合い、理想だけでは勝てない政治の世界を描いた緊張感あふれる政治サスペンスです。
2. 選挙

監督:想田和弘 / 公開年:2007年
政治経験のなかった山内和彦が、自民党公認候補として川崎市議会議員補欠選挙へ立候補。その選挙活動にカメラを向け、日本の選挙がどのように行われているのかを追ったドキュメンタリーです。
住宅街を歩き、名前を連呼し、有権者と握手を重ねる候補者。ナレーションや説明を極力排した映像から、日本の選挙運動や組織政治の姿が浮かび上がります。「選挙とは何をしているのか」を間近で見られる一本です。
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3. 選挙2

監督:想田和弘 / 公開年:2013年
前作『選挙』で市議会議員選挙に挑んだ山内和彦が、東日本大震災と福島第一原発事故後の2011年、今度は無所属候補として川崎市議会議員選挙へ再び立候補します。
組織の支援を受けて戦った前作とは異なり、本作では大きな後ろ盾を持たない選挙活動を展開。同じ人物の異なる選挙戦を通して、組織、資金、政策、有権者との関係など、日本の選挙についてさまざまな角度から考えさせられる作品です。
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4. ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!

監督:アレクサンダー・ペイン / 公開年:1999年
成績優秀で野心にあふれる高校生トレイシー・フリックは、生徒会長選挙への立候補を決意します。彼女の当選を阻止したい教師ジムは、人気者の生徒ポールを対立候補として出馬させますが、選挙戦は思わぬ方向へ転がっていきます。
舞台は高校ですが、選挙を巡って野心、嫉妬、策略が次々と噴き出していくブラックコメディ。小さな生徒会長選挙を通して、権力を求める人間たちの姿を皮肉たっぷりに描いた作品です。
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5. 候補者ビル・マッケイ

監督:マイケル・リッチー / 公開年:1972年
理想を掲げる若き弁護士ビル・マッケイは、勝つ見込みがほとんどないことを承知で上院議員選挙へ立候補します。しかし選挙戦が進み、当選の可能性が見えてくるにつれて、自由だったはずの彼の主張や戦略にも変化が生まれていきます。
候補者が「勝つため」に何を変えていくのかを描いた政治映画の名作。選挙キャンペーンが候補者自身を変えていく過程を通して、政治における理想と現実の距離を鋭く問いかけます。
6. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ

監督:バリー・レヴィンソン / 公開年:1997年
大統領選挙を目前に控えたアメリカで、現職大統領のスキャンダルが発覚。再選への致命傷となりかねない事態を隠すため、政権側のフィクサーはハリウッドの映画プロデューサーと手を組み、国民の関心を別の方向へ向ける大胆な計画を実行します。
選挙で重要なのは政策なのか、それとも有権者が「何を信じるか」なのか。メディアと政治、情報操作の危うい関係をブラックユーモアたっぷりに描いた政治風刺映画です。
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7. 俺たちスーパー・ポリティシャン 目指せ下院議員!

監督:ジェイ・ローチ / 公開年:2012年
選挙区で圧倒的な強さを誇ってきた下院議員ブレイディの前に、対立候補として素朴な男マーティが登場。最初は余裕を見せていたブレイディでしたが、やがて二人の選挙戦は互いの失敗やスキャンダルまで利用する泥沼の戦いへ発展していきます。
演説、テレビ広告、イメージ戦略、ネガティブキャンペーンなど、選挙のおなじみの光景を徹底的に笑いへ変えた政治コメディ。勝つためなら何でもありになっていく候補者たちを通して、現代の選挙戦を痛烈に風刺します。
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8. ミルク

監督:ガス・ヴァン・サント / 公開年:2008年
サンフランシスコでカメラ店を営んでいたハーヴェイ・ミルクは、地域社会での活動をきっかけに政治の世界へ挑戦します。何度も選挙に立候補しながら支持を広げ、やがてサンフランシスコ市の公職へとたどり着いていきます。
実在した政治家ハーヴェイ・ミルクの人生を描いた伝記映画。選挙に勝つことだけではなく、自分たちの声を政治へ届けるために立候補し、仲間を増やしていく草の根運動の力が描かれています。
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9. 立候補

監督:藤岡利充 / 公開年:2013年
2011年の大阪府知事選挙。大きな注目を集める候補者たちの陰で、当選の可能性がほとんどないと見られながらも、自らの意思で選挙へ挑む候補者たちがいました。本作は、そんな「泡沫候補」と呼ばれる人々にカメラを向けたドキュメンタリーです。
なぜ、勝てる可能性が低くても選挙に出るのか。立候補するという行為を通して、政治参加や民主主義、社会へ声を届けることの意味を問いかけます。通常の選挙報道ではなかなか映らない候補者たちの姿を追った作品です。
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10. NO

監督:パブロ・ラライン / 公開年:2012年
1988年、チリ。軍事政権を率いるアウグスト・ピノチェトの続投を問う国民投票が行われることになり、反対派の「NO」陣営にはテレビ広告の放送枠が与えられます。広告マンのレネは、恐怖や弾圧を訴えるだけではなく、明るく希望に満ちた広告キャンペーンを提案します。
政治的なメッセージをどのように人々へ届けるのかという「選挙マーケティング」が大きな見どころ。広告によって社会の空気を変えようとする人々の戦いを描き、政治とメディア、クリエイティブの力を考えさせてくれる作品です。
一票を巡る攻防から見えてくるもの
選挙映画の面白さは、投票日の勝敗だけではありません。候補者の演説を考え、世論を読み、メディアを利用し、ときにはライバルの弱点を突きながら、一票ずつ支持を積み重ねていく過程そのものにドラマがあります。
『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』『候補者ビル・マッケイ』では選挙キャンペーンの理想と現実を、『選挙』『選挙2』『立候補』では日本の選挙活動をドキュメンタリーとして見ることができます。『NO』のように、広告やメディアが有権者の判断へどのような影響を与えるのかを描いた作品も見逃せません。
さらに『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』『俺たちスーパー・ポリティシャン 目指せ下院議員!』のように、選挙という仕組みそのものを笑いや風刺へ変えた作品もあります。
ニュースでは候補者の名前や得票数だけを追いがちな選挙。その裏側で何が行われ、人々の一票がどのように動いていくのか。気になった作品から、映画だからこそ見えてくる「選挙」の世界を覗いてみてください。
(文:Indiebase編集部)
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