Embersが開発・販売するインクリメンタルゲーム『Paper Shredder』。発売日は「近日登場」となっている本作、癒やし系お仕事シムの顔をして「ホラー」タグが付いているのが気になったので紹介したい。プラットフォームはPC(Steam)で、日本語に対応予定。現在プレイテストの参加受付中だ。
「些細な」書類の山を、100%処理せよ
プレイヤーは名誉ある(という触れ込みの)新人ポジションに採用された会社員。任務は、会社にたまった「些細な」書類のバックログを処分すること。廃棄効率100%を達成すれば、100万ドルの報酬が支払われる。経営陣はあなたを信じている。この時点でもう、何かがおかしい。
ゲームプレイの軸は、天井まで積み上がった書類の山をシュレッダーでひたすら紙吹雪に変えていく、あの独特の気持ちよさだ。刻んで、散らかった紙くずを掃いてポイントを稼ぎ、道具をどんどん業務用グレードに強化していく。処理速度は雪だるま式に上がっていく。一枚一枚の地道な作業が、やがて大量破壊へとスケールするインクリメンタル設計だ。

「謎の管理者」による、強制メンタルケア
そして本作の不穏さを担うのが、専属の「ハピネス・マネージャー」の存在だ。勤務中、彼(彼女?)は常にあなたを見守り、断る権利のない「心のケア」と、押しつけがましいほどの前向きな言葉を絶え間なく浴びせてくる。おかげであなたのやる気は、常に100%に保たれる(ことになっている)。
書類の山の下には、忘れられたファイル以上の何かが埋まっているらしい。噂によれば、過去の同僚たちはこの労働に耐えかね、シュレッダーで「自由への道」を切り開いたのだとか。彼らに続くかどうかは、あなた次第だ。リラックス系の見た目とホラーの気配が同居する、じわじわ怖いタイプの一本である。

タイトル:Paper Shredder
ジャンル:インクリメンタル・お仕事シミュレーション
開発・販売:Embers
発売日:近日登場
プラットフォーム:PC(Steam)
日本語:対応予定(インターフェイス・字幕)
備考:プレイテスト受付中
▶ Steamストア:『Paper Shredder』をチェックする
シュレッダーの「刻む快感」だけで成立しそうなゲームに、ディストピアの匂いを仕込んでくるセンスがいい。単純作業の中毒性と「この会社、何かおかしい」という違和感、どちらが先に限界を迎えるのか。プレイテストの受付が始まっているので、出社してみてはいかがだろうか。
(文:Indiebase編集部)
