CULTURE

昭和が舞台の漫画おすすめ10選|激動の時代と人々の暮らしを描く名作

Indiebase編集部です。

太平洋戦争という未曾有の戦火、戦後の灰燼からの劇的な復興、高度経済成長期の熱気と人々の力強い営み、そして高度成長の影に揺れた青年たちの青い焦燥――。約64年間続いた「昭和」という時代は、日本の歴史の中でも最も激しく変化し、人々の生命力が脈動していた時代でした。

今回は、戦争の記憶を今に伝える歴史的名作から、ノスタルジー溢れる下町ドラマ、若者たちの青春模様まで「昭和が舞台の漫画おすすめ10選」をピックアップしました。

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激動の戦火と力強い復興のドラマ!昭和が舞台の漫画おすすめ10選


1. この世界の片隅に

著者: こうの史代
巻数: 全3巻

太平洋戦争中の広島県呉市に嫁いだ朗らかな少女・すず。物資が不足し空襲の脅威が迫る過酷な日常の中で、工夫を凝らしながら前を向いて生きる彼女と家族の暮らしを描いた傑作歴史ドラマ。淡々とした柔らかなタッチで描かれるからこそ、戦争によって理不尽に奪われていく日常の尊さと愛おしさが胸に強く迫ります。映画化もされ世界中で高い評価を得た不朽の名作です。
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2. 三丁目の夕日 夕焼けの詩

著者: 西岸良平
巻数: 既刊72巻

昭和30年代の東京・夕日ヶ丘三丁目を舞台に、そこに暮らす人々が織りなす笑いと涙の日常を描いた国民的ロングセラーコメディ。駄菓子屋のおじさん、建設会社の社長、集団就職で上京してきた少女など、高度経済成長期を迎えた日本の熱気と、どこか懐かしく温かなご近所付き合いがオムニバス形式で紡がれます。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の原作としても有名です。
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3. じゃりン子チエ

著者: はるき悦巳
巻数: 全67巻

昭和の大阪の下町(下町人情の街)を舞台に、博打好きで働かないろくでなしの父・テツに代わり、ホルモン焼き屋を切り盛りするたくましい小学5年生の少女・チエちゃんの日常を描いた下町人情コメディ。テツやチエを取り巻く個性的すぎる近所の人々、そして人間味あふれる猫(小鉄やジュニア)たちが繰り広げる笑いとホロリとさせる家族愛が力強く描かれます。
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4. 昭和天皇物語

原作: 半藤一利 / 漫画: 能條純一 / 脚本: 永福一成 / 監修: 志波秀宇
巻数: 既刊18巻

半藤一利の『昭和史』などを原作に、昭和という激動の時代を国家の頂点で生き抜いた昭和天皇(裕仁親王)の波乱に満ちた生涯を描く歴史ドキュメンタリー。明治末期の幼少期から、日中戦争、太平洋戦争、そして戦後の復興期に至るまで、日本が歩んだ過酷な決断の歴史と、一人の人間としての苦悩や葛藤が圧巻の画力で浮き彫りにされます。
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5. はだしのゲン

著者: 中沢啓治
巻数: 全10巻

1945年8月6日、広島に投下された一発の原子爆弾によって一瞬にして家族を奪われた少年・中沢ゲン。終戦直後の想像を絶する貧困、差別、そして放射能障害の恐怖と戦いながら、踏まれても力強く生える麦のようにたくましく生きていく姿を描いた自伝的漫画。原爆の凄惨さと命の尊さを訴えかけ、世界中で翻訳され読み継がれている歴史的著作です。
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6. まんが道

著者: 藤子不二雄Ⓐ
巻数: 全25巻

昭和の戦中・戦後から高度経済成長期にかけての日本を背景に、漫画家を目指す二人の少年(藤子不二雄)の成長を描いた自伝的青春漫画の金字塔。戦後の混乱期の中で漫画に魅せられ、上京して「トキワ荘」で手塚治虫や仲間たちと切磋琢磨した日々が描かれます。昭和という時代の熱気と、新しい文化(漫画)を生み出そうとした若者たちの情熱が胸を打ちます。
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7. ペリリュー ―楽園のくだり―

著者: 武田一義 / 原案協力: 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
巻数: 全15巻(※続編『ペリリュー―外伝―』あり)

太平洋戦争末期、南太平洋の美麗な小島・ペリリュー島で繰り広げられた日米の壮絶な持久戦を描いた戦場ドラマ。漫画家志望の若い兵士・田丸の目を通じ、可愛らしい3頭身のキャラクターで描かれながらも、内容は徹底した緻密な取材に基づいた極限状態の戦場のリアリティそのもの。狂気と隣り合わせの戦禍で生きようとした兵士たちの素顔を描いた傑作です。
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8. 総員玉砕せよ!

著者: 水木しげる
巻数: 全1巻

『ゲゲゲの鬼太郎』の巨匠・水木しげるが、自らの悲惨な戦争体験(ニューブリテン島ラバウル戦線での左腕喪失など)をもとに描いた戦場劇画の傑作。玉砕命令が下され、理不尽な軍の論理によって命を落とさざるを得なかった一般兵士たちの悲哀と無念が、圧倒的なリアリズムと手厳しい冷徹な眼差しで描かれます。戦争の不条理を告発した不朽の名作です。
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9. 夕凪の街 桜の国

著者: こうの史代
巻数: 全1巻

原爆投下から13年後の広島(昭和30年代)で生きる女性を描いた「夕凪の街」と、その血を引く平成の現代に生きる家族を描いた「桜の国」の二部からなる感動作。戦争が終わってもなお、被爆者たちの身体と心に残り続ける「消えない傷痕」と、それを乗り越えて生きようとする生命の繋がりを、繊細かつ柔らかな筆致で静かに描き出した傑作です。
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10. 赤色エレジー

著者: 林静一
巻数: 全1巻

昭和46年(1971年)に発表され、同名のヒット曲(あがた森魚)を生み出すなど空前のガロ・ブームを巻き起こした伝説の劇画。アニメーターとして働く青年・一郎と、恋人の幸子の同棲生活を通じ、昭和40年代の若者たちが抱えていた夢と現実の葛藤、恋の儚さ、貧しさが叙情的な画風で描かれます。昭和カルチャー史に燦然と輝くアート・コミックの至高です。
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戦禍の悲劇とそれを乗り越えたたくましさ、そしてどこか懐かしい昭和の風景と温かな人情。昭和という時代を映し出した作品が伝える人々の力強い生き様と生きる知恵は、移り変わりの激しい現代を生きる私たちの心に深い感銘を与えてくれます。

(文:Indiebase編集部)


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