講談社VRラボが企画・制作した、和田淳監督のVR映画『猫が見えたら』(英題:IF YOU SEE A CAT)が、台湾・高雄市で開催された「高雄映画祭」のXR部門で、最高賞の「XR Golden Fireball Award(XR金火球大賞)」と、特別賞の「XR Spark Award(XR火種観察団大賞)」の2賞を受賞した。

高雄映画祭は、アジアでも指折りの国際映画祭で、近年は、アジア最大級のXR(VR/AR/MR)の祭典として、最先端のデジタル技術と優れた物語性を備えたイマーシブ作品が、世界中から集まる。今年のXR部門には29作品がノミネートされ、審査基準の「感情・物語・アート」に優れた作品として、『猫が見えたら』が最高賞に選ばれた。
「XR Spark Award」は、2024年に新設された、異分野の代表者が選ぶ賞。XR領域にとどまらない広い視野から、テーマ、コンテンツ、制作クオリティ、体験、おすすめ度など、多角的に評価されて贈られる。
和田監督は、受賞について、次のようにコメントしている。「高雄映画祭でのGolden Fireball Award受賞、とても嬉しいです!『猫が見えたら』は個人的に今までやったことのないことだらけの挑戦でもあったので、とにかく生みの苦しみのあった作品なのですが、XR部門でも注目度の高い高雄映画祭という場でこのような賞をいただけたことは大変嬉しく、励みになります。僕一人では生み得なかった作品なので、一緒に生んでくれたチームのみなさんにおめでとうと言いたいです」
『猫が見えたら』は、世界的に知られる短編アニメーション作家・和田淳監督にとって、初のVR映画。日本の精神医療が抱える課題を、関係者への綿密な取材をもとに構成し、和田監督ならではのアニメーションと、VRの没入感を融合させた。第82回ヴェネツィア国際映画祭でのノミネートを皮切りに、これまでに22の国際映画祭で受賞や招待上映を果たしている。
物語は、死んでしまった愛猫が幻覚として見える少年が、「猫が見える」という一点で精神疾患と診断され、入院して治療を受けることになるというもの。VRの中で、プレイヤーは幻覚の猫の目線になり、少年が病院でどんな経験をするのかを見守る。身近に目撃するからこそ、精神医療の問題、母と子の関係、少年にとっての救いとは何かを、リアルに感じられる作品だ。



日本語キャストは、主人公「なおき」役に、アニメ声優とVR作品への出演がともに初となる、俳優の若葉竜也さん。母親役には、同じくVR初挑戦の俳優、遊井亮子さんが起用され、葛藤し苦悩する親子を演じている。
■作品情報
タイトル:猫が見えたら(英題:IF YOU SEE A CAT)
監督:和田淳
ジャンル:VRアニメーション
上映時間:約37分
企画・制作:講談社VRラボ
製作:講談社
制作完成:2025年10月
配信:Steam、Meta(発売中)
■受賞情報
映画祭:高雄映画祭(台湾・高雄市)XR部門
受賞:XR Golden Fireball Award(最高賞)、XR Spark Award(特別賞)
■リンク
Steam
https://store.steampowered.com/app/4458990/IF_YOU_SEE_A_CAT/
Meta
https://www.meta.com/experiences/if-you-see-a-cat/25694940126828357/
XR Spark Award 審査員のコメント
https://www.kff.tw/content/2026kff-XR-Spark02
高雄映画祭 公式サイト
https://www.kff.tw/
