インディーゲーム開発者のIsaac MENARD氏が手がける推理ゲーム『Ghost in the SQL Data』が、2026年10月29日にPC(Steam)向けに発売される。
本作は、データベースを操作するプログラミング言語「SQL」を使って事件を捜査する、異色のミステリーゲーム。プレイヤーは膨大な通話記録や移動履歴を分析し、隠された証拠を発見しながら事件の真相に迫っていく。
火災が起きる14分前に、誰かが通報していた
『Ghost in the SQL Data』でプレイヤーに与えられるのは、不可解な事件と、その手がかりが眠るデータベースだ。
例えば、ある学校で発生した火災事件。通報センターの記録を調べると、火災が発生する14分も前に、誰かが火事を通報していたことが判明する。
なぜ、まだ起きていない火災を知っていたのか。
プレイヤーは通報日時や発信者、通話内容などのデータを調べ、事件の裏に隠された事実を突き止めていく。
ただし、一般的な推理ゲームのように、画面上の怪しい場所をクリックするだけでは証拠は見つからない。プレイヤー自身がSQLの命令文を書き、データベースから必要な情報を取り出す必要がある。


SQLを書いて証拠を探す。プログラミング未経験者でも挑戦可能
本作の最大の特徴は、実際のSQLを使って捜査を進めるゲームシステムだ。
SQLとは、データベースに保存された情報を検索・集計するための言語。企業の顧客管理や売上分析など、さまざまな分野で使用されている。
ゲームでは「SELECT」や「WHERE」といった基本的な命令から始まり、複数のデータを結びつける「JOIN」や、情報を集計する「GROUP BY」なども使用する。
例えば、数千件の通話記録から特定の時間帯に行われた通報だけを抽出したり、異なるデータを照合して容疑者の行動を追跡したりできる。
SQLを知らないプレイヤーに向けたチュートリアルも用意されており、基本的な命令を学びながら事件に挑戦できる。一方、すでにSQLを扱えるプレイヤーには、より自由度の高い捜査を楽しめるモードも用意されている。
さらに、発見した証拠をホワイトボードに整理し、グラフや手がかりを組み合わせながら推理を進めることも可能だ。


学校の放火事件からパリの地下鉄まで。データが語る事件の真相
本作には、異なるデータベースを使って捜査する複数の事件が収録される。
学校の放火事件では通報センターの記録を分析し、パリの地下鉄を舞台にした事件では、人々の移動履歴を追跡して犯人を探し出す。
事件によって調査するデータの種類が変わるため、同じSQLを使っていても、求められる推理や分析方法は異なる。
また、本作はSQLの学習ゲームとしての側面も持っている。単に命令文を暗記するのではなく、「犯人を見つけるために、どの情報が必要なのか」を考えながら、実際にデータを操作できる点が特徴だ。
プログラミングの知識を使って謎を解くという仕組みは、一般的な探偵ゲームとはひと味違った体験を生み出している。
『Ghost in the SQL Data』は、2026年10月29日にPC(Steam)向けに発売予定。日本語にも対応している。


