Indiebase編集部です。
「地球を滅ぼそうとしている宇宙人を捕まえた」
そんな妄想を信じる青年が、大企業の社長を誘拐する――。
2003年に韓国で公開された異色のSF映画『地球を守れ!』が、『地球を守れ! 4Kレストア版』として2026年10月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほか全国で順次公開されます。今回が日本初の一般劇場公開となります。
「宇宙人」を捕まえた男
主人公は、地球が異星人によって滅ぼされると信じている青年ビョング。
彼は恋人のスニとともに、製薬会社ユジェ化学の社長カンを誘拐します。カンの正体がアンドロメダPK45星からやって来た異星人だと確信していたからです。
ビョングは地球を救うため、カンを地下室へ監禁。自作の器具まで使いながら過酷な尋問を始めます。
一見すると荒唐無稽なSFコメディですが、物語はブラックコメディ、犯罪スリラー、暴力、そして登場人物が抱える傷へと予想外の方向へ転がっていきます。


『1987、ある闘いの真実』チャン・ジュナンの長編デビュー作
監督は、のちに『ファイ 悪魔に育てられた少年』『1987、ある闘いの真実』を手掛けるチャン・ジュナン。本作が長編監督デビュー作です。
主人公ビョングを演じるのは、『復讐者に憐れみを』などで知られるシン・ハギュン。カン社長をペク・ユンシクが演じています。
さらに撮影を担当したのは、のちに『パラサイト 半地下の家族』などを手掛けるホン・ギョンピョ。
チャン・ジュナンは本作で2003年モスクワ国際映画祭の監督賞を受賞したほか、韓国でも青龍映画賞、大鐘賞の新人監督賞を受賞しています。
ヨルゴス・ランティモス『ブゴニア』の原点
そして今、この作品が再び注目されている大きな理由が『ブゴニア』です。

『哀れなるものたち』などのヨルゴス・ランティモスが監督し、エマ・ストーンが主演した『ブゴニア』は、『地球を守れ!』をもとに作られた作品。
「大企業の人間を宇宙人だと信じて誘拐する」という強烈な設定は、20年以上の時を経てランティモスの手によって新たな映画へと生まれ変わりました。
元になった『地球を守れ!』を観れば、『ブゴニア』がどこから生まれたのか、その原点を知ることができます。
20年以上を経て、ついに日本の映画館へ
韓国で公開されたのは2003年。それから20年以上を経て、ようやく日本で一般劇場公開されます。
SFなのか、コメディなのか、スリラーなのか。ひとつのジャンルには収まりきらない奇妙な作品だからこそ、長い年月を経ても語り継がれてきた『地球を守れ!』。
『ブゴニア』から興味を持った人はもちろん、韓国映画やカルト映画が好きな人にとっても、この機会にスクリーンで観ておきたい一本です。
『地球を守れ! 4Kレストア版』は2026年10月30日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほか全国順次公開。 配給はJAIHOです。
『地球を守れ! 4Kレストア版』公式サイト:
https://www.savethegreenplanet4k.com/
