MOVIE

『瀧の白糸』デジタル復元版、国内初上映。没後70年「TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 溝口健二」10月27日開催

国立映画アーカイブと東京国際映画祭(TIFF)は、没後70年を迎える映画監督・溝口健二をめぐる共催企画「TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 溝口健二」を、2026年10月27日(火)〜11月1日(日)、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて開催する。

1923年に『愛に甦る日』で監督デビューを果たした溝口健二(1898-1956)は、社会の犠牲となる女性たちを徹底したリアリズムで描いた『浪華悲歌』『祇園の姉妹』(ともに1936)で頂点を形作り、芸道物の大作『殘菊物語』(1939)や、空前の巨大セットを組んだ『元禄忠臣蔵』前後篇(1941-42)で日本映画を牽引する存在となった。戦後は復活作『夜の女たち』(1948)に続き、『西鶴一代女』(1952)『雨月物語』(1953)『山椒大夫』(1954)といった傑作群を発表し、ヴェネチア国際映画祭で3年連続の受賞を果たすなど国際的評価を高めた。

本特集では、近年デジタル修復された作品群を中心に、溝口の13作品(12プログラム)をすべて英語字幕付きで上映する。

見どころの一つが、『瀧の白糸』[デジタル復元版]の国内初上映。現存する溝口の数少ない戦前作品であり、無声期を代表する新派メロドラマである本作(1933)は、早稲田大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)による共同連携事業「柳井イニシアティブ」の協力を得て、今年度新たにデジタル修復された。上映では弁士・伴奏音楽付き上映を行い、弁士の語りにも英語字幕を投影することで「活弁」の醍醐味を楽しめる機会となる。『瀧の白糸』上映後には、『溝口健二論—映画の美学と政治学』(法政大学出版局、2016年)の著者・木下千花氏(京都大学大学院教授)による講演も予定されている。

『瀧の白糸』

上映作品は以下の通り。

  1. 『瀧の白糸[デジタル復元版]』(1933)
  2. 『浪華悲歌』(1936)
  3. 『祇園の姉妹』(1936)
  4. 『殘菊物語[デジタル修復版]』(1939)
  5. 『元禄忠臣蔵・前篇』(1941)/『元禄忠臣蔵・後篇』(1942)
  6. 『雨月物語[デジタル修復版]』(1953)
  7. 『祇園囃子』(1953)
  8. 『山椒大夫[デジタル修復版]』(1954)
  9. 『近松物語[デジタル修復版]』(1954)
  10. 『楊貴妃』(1955)
  11. 『新・平家物語[デジタル修復版]』(1955)
  12. 『赤線地帶[デジタル修復版]』(1956)

あわせて、展覧会「没後70年 映画監督 溝口健二」も8月11日(火・祝)〜12月13日(日)、国立映画アーカイブ 展示室(7階)にて開催中(月曜休室)。

『殘菊物語』

『雨月物語』

『山椒大夫』

『赤線地帶』

■開催概要
企画名:TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 溝口健二
会期:2026年10月27日(火)〜11月1日(日)
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
チケット:一般1,300円、高校・大学生・65歳以上1,100円、小・中学生900円、障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ800円

■「没後70年 映画監督 溝口健二」公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/mizoguchi2026/

■「TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 溝口健二」公式サイト
https://www.nfaj.go.jp/film-program/tiff-nfaj202610/

RANKING
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
RECOMMEND

関連記事

PAGE TOP