「Fairytale Ending Not Guaranteed.(ハッピーエンドは保証されません)」
新生『Fable』の英語版ストアページは、このひと言で締めくくられている。おとぎ話の顔をしながら、善人でいるか悪人に堕ちるかはこちらに委ねてくる。ああ、Fableだ。あのシリーズが性格そのままに帰ってくるのだと、この一文だけで伝わってくる。
Xbox初期からの人気RPGをゼロから作り直す完全リブート『Fable』の発売日が、2027年2月23日に決まった。開発は『Forza Horizon』シリーズのPlayground Games、販売はXbox Game Studios。Steamではすでに予約受付が始まっている。
「英雄になる」ではなく「どんな英雄になるか」
舞台はおなじみの寓話世界アルビオン。主人公は、一世代ぶりに現れた英雄(Hero)だ。
Fableというシリーズの本質は、剣と魔法のRPGの皮をかぶった「生き方シミュレーター」にある。今作でもその軸はぶれておらず、中心に据えられているのは評判システム。善行も悪行も村人たちはしっかり見ていて、日々の行いが人間関係を変え、やがて世界の姿まで変えていく。誰に好かれたいか、誰に嫌われようが構わないか。選ぶのも自分なら、ツケを払うのも自分である。
戦闘は近接・遠距離・魔法を織り交ぜるシリーズ伝統のスタイル。敵には新顔に加えて、ホブ、バルヴァリン、トロールと懐かしい名前が並ぶ。旧作を遊んだ人なら、この3つの名前だけでアルビオンの空気がよみがえるのではないだろうか。
そして、戦いたくなければ戦わずに生きていける。地主として家賃で儲けるもよし、鍛冶屋として腕一本で稼ぐもよし。村人と恋に落ちて(公式いわく「相手は一人でも、三人でも」)、子どもをもうけて、名士として暮らす道もある。英雄なんてセレブみたいなものさ、と公式の紹介文は言う。「ときどき巨大な火吹きニワトリと戦うことを除けば」。

ニワトリ、ブラックユーモア、そしてFableらしさ
この「火吹きニワトリ」のくだりにニヤリとした人は多いはずだ。Fableは昔から、シリアスな善悪の物語と全力の悪ふざけを平然と同居させてきたシリーズである。
今作もその血筋は健在らしい。英語版ストアの紹介文には「風変わりな住人たち、ダークユーモア、そしてニワトリ……たくさんのニワトリ(chickens… lots of chickens)」とあり、なぜかニワトリだけ二度繰り返される。ダメ押しが予約特典だ。もらえる衣装は「questionably heroic(英雄的かどうかは怪しい)」と公式自ら認めるチキンスーツ。ほかに野の花のブーケ、おもちゃのニワトリ、スコーンとジャムのピクニックバスケットが付いてきて、しかもこれらはゲーム内で評判を築く小道具として使えるという。ふざけたアイテムまできっちり評判システムに組み込んでくるあたりに、作り込みの本気を感じる(※本記事の引用はいずれも英語版ストアページを編集部で訳したもの。日本語版ストアの公式表記とは異なる場合がある)。

『Forza Horizon』で「走り回りたくなる風景」を作り続けてきたPlayground Gamesが、皮肉と牧歌が入り混じるこの世界をどう描くのか。公開済みのスクリーンショットに広がる、絵本のように鮮やかなアルビオンが、すでにその答えの片鱗を見せている。

発売日・価格・エディション
・発売日:2027年2月23日
・プラットフォーム:PC(Steam)ほか
・スタンダードエディション:9,800円
・プレミアムエディション:14,000円(フルリリースの5日早い2月18日から遊べるアドバンスアクセス付き)
・日本語:字幕対応
・ストレージ:135GB(SSD必須)、NVIDIA DLSS / AMD FSR対応、フレームレート上限なし
必要容量135GBにSSD必須と、スペック面は近年の大作の中でも重量級。発売までにストレージの空きを作っておきたい。
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/2769570/Fable/
ハッピーエンドのないおとぎ話を、もう一度
初代Fableの発売から20年あまり。シリーズが一貫して守ってきたのは、選んだ生き方が自分に返ってくるRPGという核だった。
その核を、オープンワールドづくりの名手が現代の技術で作り直す。発売は2027年2月23日。ハッピーエンドが保証されないおとぎ話との再会まで、あと半年少々だ。
本記事の画像引用について
本記事で使用しているゲーム画面およびアートワークの著作権は、各開発元・配信元に帰属します。
