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『Grief like a stray dog』日本語対応。戦時下の村で「戦死公報」を配達する13歳の少女を描く、実話ベースのビジュアルノベル

第二次世界大戦下のロシアの寒村を舞台にしたビジュアルノベル『Grief like a stray dog』が日本語に対応した。開発・販売はRayonist。Steamで510円で配信中で、レビューは「非常に好評」(好評率98%)を獲得している注目作だ。


あらすじ

戦争のさなか、外界から隔絶された小さな村。男たちは一人また一人と、遠くの戦火に赤く染まった森の道を歩いて去り、二度と戻らない。主人公は13歳の少女ナージャ。病気の母に代わって、臨時の郵便配達員を務めることになった彼女が届けるのは、新聞、手紙、そして戦死した兵士の家族に宛てられた「戦死公報」だ。希望と悲報の両方を運ぶ使者となった少女の目を通して、戦時下の共同体と人々の運命が静かに描かれていく。


作者の祖母の実体験がベース

本作の主人公ナージャは、作者自身の祖母がモデルになっている。舞台のモチーフは、東部戦線で最も苛烈な戦場の一つとなったルジェフ近郊の村。年長の親族や地元の人々から聞いた戦争の記憶をもとにキャラクターやエピソードが組み立てられており、劇中に登場する手紙の多くは実物に基づいているという。開発元は本作を「戦争、共同体、人間の運命についての瞑想。半分はドキュメンタリー、半分はロシアの民話」と表現している。


子供の絵とルボークが混ざり合う独特のビジュアル

グラフィックの着想源は、子供の落書き、ネオ表現主義、ロシアの民衆版画「ルボーク」、そしてソビエト時代の書籍挿絵。素朴で温かいのにどこか不穏という、題材と分かちがたく結びついたビジュアルが本作の顔になっている。不安を掻き立てる独特のサウンドトラックも特徴だ。

プレイ時間は60〜80分ほど。アドベンチャー要素を含むビジュアルノベルとして、一晩で読み切れる長さに凝縮されている。


基本情報

・タイトル:Grief like a stray dog
・配信:Steam(配信中・2025年1月29日リリース)
・開発・販売:Rayonist
・ジャンル:ビジュアルノベル
プレイ時間目安:60〜80分
・価格:580円
・対応言語:日本語(インターフェース・字幕)、英語、ロシア語、簡体字中国語ほか全6言語
・Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1831800/Grief_like_a_stray_dog/


同開発元の前作『Dull Grey』とのバンドル「Shades of becoming」も用意されている。短時間で深い余韻を残すタイプの作品が好きな人、実話に根ざした重厚なナラティブを求める人には特に刺さる一本になりそうだ。

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