Indiebase編集部です。
焼け跡、闇市、貧困、混乱、そして復興へ向かう人々の生命力。戦後日本を描いた漫画には、教科書だけでは伝わりにくい時代の空気と、激動の社会を生き抜いた人々の姿が刻まれています。
今回は、敗戦後の日本とそこに生きた人間たちを描く戦後日本を描いた漫画おすすめ5選を厳選しました。
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焼け跡と闇市を生き抜く。戦後日本を描いた漫画おすすめ5選
1. あれよ星屑

作者: 山田参助
巻数: 全7巻
敗戦直後の東京。焦土と化した街で酒に溺れる元陸軍班長・川島徳太郎と、闇市でたくましく暗躍する元部下・黒田門松。ふたりの再会を軸に、パンパン(街娼)の女性たちや孤児、戦死した仲間の遺族たちの姿を、圧倒的なリアリティと泥臭い人間味で描く。戦後風俗と復員兵が抱えるPTSDの痛みを真っ正面から描き切った傑作です。
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2. RAINBOW -二舎六房の七人-

作者: 原作:安部譲二 / 漫画:柿崎正澄
巻数: 全22巻
昭和30年代初頭の戦後復興期。過ちを犯し「湘南特別少年院」の二舎六房へと送られた7人の少年たち。劣悪な環境と大人たちの理不尽な暴力にさらされながらも、指導者役の先輩・桜木六郎太(アンチャン)を中心に固い絆で結ばれていく。戦後の暗部を生き抜き、夢を求めて社会へ飛び出していく青年たちの熱き友情とサバイバル劇です。
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3. コミック昭和史(6)終戦から朝鮮戦争

作者: 水木しげる
巻数: 全8巻(※第6巻『終戦から朝鮮戦争』)
自身も南太平洋で片腕を失った漫画家・水木しげるが、昭和という激動の時代を自伝と歴史ドキュメンタリーを交えて描いた不朽の名作。第6巻では、終戦直後の混乱、復員後の極貧生活や闇市でのたくましいサバイバル、そして朝鮮戦争特需による復興の足音までが、水木しげるならではのリアルで温かな眼差しとユーモアを交えて克明に描かれます。
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4. はだしのゲン

作者: 中沢啓治
巻数: 全10巻
1945年8月6日、広島への原爆投下によって家族を失った少年・ゲン。悲惨極まる被爆の惨状を生き延びた後も、貧困、差別、孤児たちの過酷な闇市生活など、戦後の厳しい現実が立ち塞がる。どんな理不尽に踏みつけられても、麦のように強く立ち上がるゲンの姿が生命の尊さを訴え続ける不朽の国民的名作です。
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5. 奇子(あやこ)

作者: 手塚治虫
巻数: 全3巻
太平洋戦争直後の農地改革とGHQ統治下の混乱期。東北の大地主・天外(たまくら)一族の醜い血縁関係と陰謀の末に誕生し、家の体面のために蔵の地下へ20年間閉じ込められて育った少女・奇子。下山事件などの昭和闇史の歴史的事件を背景に、戦争の陰影と人間の狂気を描いた重厚な社会派サスペンスです。
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【おまけ】未完の傑作『どついたれ』
どついたれ

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻(未完)
終戦直後の大阪・難波の闇市を舞台に、空襲で家を失いながらも雑草のように力強く生き抜く若者たちを描いた手塚治虫の半自伝的大作。米軍物資の闇取引、空腹と飢え、生きるための犯罪など、混沌とした時代の中で欲望と野望をむき出しにして突き進む人間のエネルギーが炸裂します。残念ながら連載中断により未完のまま遺された作品ですが、戦後日本の熱量と人間の生々しさを描き切った幻の大作として必読の一冊です。
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すべてを失った泥濘の中から立ち上がり、必死に命を燃やした時代。彼らの逞しくも切ない生き様を通して、現代へとつながる日本の原点のエネルギーを感じてみてください。
(文:Indiebase編集部)
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