コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、年間を代表するゲームタイトルを選考・表彰する「日本ゲーム大賞2026」の年間作品部門大賞を「ぽこ あ ポケモン”」(株式会社ポケモン)に決定したと発表した。経済産業大臣賞は「ポケットモンスター」、2010年創設で本年で幕を閉じるゲームデザイナーズ大賞は「文字遊戯”」(Team9)が受賞した。

授賞式では、ハラミちゃんのピアノ演奏で大賞が発表され、Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんがプレゼンターとして登壇。宮田さんは「僕自身30年前にポケモンが発売されて、その時からずっとポケモンが好きでプレイをしています」と語った上で、「このゲームを制作した方だけでなくプレイをしている全ての方におめでとうと伝えたいです」とコメントした。

年間作品部門大賞「ぽこ あ ポケモン」

ポケモン初のスローライフサンドボックスゲーム。トレーナー視点やバトルといった従来のシステムから離れ、街を開拓したり野菜を育てて料理したりと、ポケモンとの過ごし方をプレイヤーの自由に委ねる新たな遊び方を提示した。現実の時間と連動する世界での自由なスローライフ体験に、ポケモンファンのみならず幅広いユーザーから「癒された」「やめられない」といった声が寄せられ、圧倒的な支持を獲得しての受賞となった。一般投票では5歳から79歳まで幅広い年齢層から投票が集まったという。
ブレイクスルー賞「PRAGMATA」(カプコン)

月面で遭難した調査員ヒューと、アンドロイドの少女ディアナが力を合わせて地球への帰還を目指すSFアクションアドベンチャー。ディアナの「ハッキング」で敵ボットの装甲を解析・解除し、ヒューが武器で弱点を攻撃するという、二人を同時に操作する独自のバトルシステムが評価された。
ムーブメント賞「めっちゃカメレオン」(LEMORION)

自分の体にペイントを施し周囲に溶け込むかくれんぼゲーム。ハンターとカメレオンに分かれて対戦し、隠れる側は色や物体に似せたボディペイントで身を隠す。シンプルなルールと駆け引きの楽しさで、リリースから約2カ月で全世界販売本数2000万本を突破した点が評価された。
特別賞「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」

『スーパーマリオギャラクシー』の世界観を基にしたアニメーション映画。前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に続く大ヒットとなり、ゲームを起点としたIP展開により新たなファン層を獲得した点が評価された。
経済産業大臣賞「ポケットモンスター」

1996年発売の『ポケットモンスター 赤・緑』から30年、交換・対戦・コレクションという新しい遊びを生み出し、アニメ、映画、カードゲームなど多彩な分野へ展開してきた実績を評価。『Pokémon GO』のヒットや地方創生・アート・スポーツなど幅広い産業との取り組みも含め、世界のゲーム文化・産業の発展への多大な貢献が受賞理由とされた。
ゲームデザイナーズ大賞、最後の受賞は「文字遊戯」(Team9)

17回目を迎えた今年度をもって役割を終える「ゲームデザイナーズ大賞」。審査員長を務める桜井政博氏(有限会社ソラ代表)は、『文字遊戯』について「登場人物や背景なども含めてすべて文字で構成されており、昔のノーマルキャラクターで遊ぶPCゲームを彷彿とさせる作品」と紹介。文字列の配置が情景やフィールドを表し、主人公”我”がテキストの意味や文脈を改変して進むという独創性を高く評価した。繁体字中国語からのローカライズ作品である点にも触れ、「生まれ難く、真似できない本作は、最後のゲームデザイナーズ大賞授賞にふさわしい作品」とコメントしている。
桜井氏は同賞の統括コメントとして、「独創性というものは売上には直接繋がりにくいこともありますが、独創性を失った業界というものは、ゆっくりと消えていくだけなのです」と語り、これまでの歴史を振り返った。
授賞式の模様は、TGS公式YouTubeでアーカイブ視聴が可能。
■年間作品部門発表授賞式
日程:2026年9月15日(火)
会場:ヒューリックホール東京
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
後援:経済産業省
■公式サイト
awards.cesa.or.jp/
なお、日本ゲーム大賞2026「フューチャー部門」の投票は9月17日(木)10:00から9月19日(土)16:00まで実施。東京ゲームショウ2026にて発表・展示された未発売作品が対象で、投票者の中から抽選で合計200名にソフトやオリジナルグッズがプレゼントされる。
