求人広告にこう書いてあったら、普通は応募しない。「機体はガタガタ、積荷は違法、乗客の安全はかろうじて検討リストに入っている程度」。
そんな世界最悪の航空会社のクルーとして働くオンライン協力ゲーム『Dear Passengers』が、2026年の発売を予定している。開発・販売はFLEXUS。Steamでストアページが公開され、ウィッシュリスト登録の受付が始まっている。
誰かが操縦し、誰かが客室で戦う
プレイヤーたちの仕事は、乗客と貨物を目的地まで届けること。できれば五体満足のままで。
役割分担が本作の肝だ。ひとりがコックピットで操縦桿を握る間、残りのメンバーは客室に回り、機内をなんとか維持し、乗客に食事を出し、トラブルが手に負えなくなる前に片付ける。英語版ストアの紹介文いわく、乗客が期待しているのは「食事、飲み物、快適なフライト」の3つ。そして続く一文がふるっている。「せめて2つは提供できるよう努めましょう」。
離陸前には、どの乗客と貨物を載せるかを自分たちで選ぶ。報酬が大きい積荷ほど厄介事も大きく、扱いの難しい貨物もいれば、機嫌を取るのが難しい客もいる。中には、地上を離れる前からすでに雲行きが怪しいフライトもあるという。ハイリスク・ハイリターンの積み荷選びから、すでにゲームは始まっているわけだ。

物理演算が運ぶ、空の上の大混乱
機内の混乱は物理演算ベースで描かれる。悪天候に突っ込めば、乱気流とエアポケットが乗客も荷物も、固定されていないあらゆるものを客室中に放り投げる。一度の急旋回が機内全体を地獄に変える。
そして公式の説明には、こうも書かれている。「すべての解決策がエレガントとは限らないし、すべての乗客が最後まで機内に残っているとも限らない」。トラブル解決のためなら手段を選ばない、選べないドタバタが本作の見どころになりそうだ。ストアのタグには「コメディ」「パロディ」「物理」が並んでおり、まじめなフライトシミュレーターではなく、笑いながら叫ぶタイプの協力ゲームであることは間違いない。
『Overcooked』がキッチンで、『Lethal Company』が廃棄施設でやってきた「仲間との阿鼻叫喚」を、高度1万メートルの密室でやる。逃げ場のない機内という舞台設定は、協力ゲームの混乱装置として相性が良すぎるくらいだろう。

基本情報
・タイトル:Dear Passengers
・発売時期:2026年予定(Steam)
・開発・販売:FLEXUS
・ジャンル:協力アクション、コメディ
・プレイ人数:シングルプレイ/オンライン協力対応
・日本語:インターフェース対応
・Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/4534960/Dear_Passengers/
必要スペックはGTX 1060以上・容量4GBと軽めで、協力ゲームらしく間口は広い。正式な発売日と価格は未発表のため、気になる人はウィッシュリストに入れて続報を待ちたい。
「安全は最優先ではない」。このコピーに笑ってしまった人は、もう搭乗員として採用済みかもしれない。
