Indiebase編集部です。
欲望、差別、犯罪、性、狂気。明るい児童漫画のイメージとは異なり、手塚治虫は人間の醜さや社会の暗部を容赦なく描いた作品も数多く残しています。
今回は、人間の闇を鋭くえぐるダークサイドの手塚治虫おすすめ10選を厳選しました。
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ダークサイドの手塚治虫おすすめ10選
1. 奇子(あやこ)

作者: 手塚治虫
巻数: 全3巻
戦後の混乱期、東北の旧家・大地主の天外家で巻き起こる近親相姦と凄惨な陰謀。不義の子として生まれた少女・奇子は、家の面目を保つために暗い土蔵の地下に20年以上も閉じ込められて育つ。昭和の暗部と血族の業、人間の欲望と醜悪さを容赦なく抉り出した手塚社会派サスペンスの極致です。
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2. MW(ムウ)

作者: 手塚治虫
巻数: 全3巻
少年時代に毒ガス「MW」の事故に遭遇し、脳を冒されて冷酷非道な殺人鬼へと変貌した美青年・結城美知夫。欲望のままに犯罪を重ねる結城と、彼と歪んだ愛憎関係に結ばれた賀来神父。同性愛、カニバリズム、国家の陰謀が交錯する手塚作品中最もダークで邪悪なピカレスク・サスペンスです。
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3. アラバスター

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻
人種差別と裏切りによって投獄され、体を透明にする光線を浴びた元黒人ボクサー・アラバスター。半透明の醜い姿となった彼は、世の中の「美しいもの」すべてを憎み、犯罪組織を結成して世界への復讐を開始する。人間の美意識の傲慢さと差別、歪んだコンプレックスを描いた異色の悪党劇です。
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4. きりひと讃歌

作者: 手塚治虫
巻数: 全4巻(文庫版全3巻)
顔面が野獣(犬)のように変貌する奇病「モンモウ病」。その現地調査に赴いた青年医師・小山内桐人は、医学界の権力闘争と陰謀によって自らも感染し、異形の姿へと変えられてしまう。人間の容姿への差別や医学界のエゴ、そして迫害にさらされる桐人の流転の苦難を描いた人間ドラマの傑作です。
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5. 人間昆虫記

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻(文庫版全1巻)
昆虫が脱皮を繰り返すように、他人の才能、技術、人生をそっくり模倣・強奪して社会的成功を駆け上がっていく悪女・十村十枝子。天才女優、デザイナー、作家と姿を変えながら男たちを極限まで利用し使い捨てる。虚無感と圧倒的なエゴイズムを描いた冷酷なピカレスク作品です。
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6. ばるぼら

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻
異常性癖を持つ一流小説家・美倉洋介が、新宿駅で出会ったフーテンの少女「ばるぼら」。彼女を連れ帰ってから奇妙なインスピレーションを得る美倉だったが、やがて芸術の魔力、オカルティズム、そして正気を失う狂気の渦へと引きずり込まれていく。エロスと芸術の狂気を耽美的に描いた名作です。
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7. アポロの歌

作者: 手塚治虫
巻数: 全3巻
幼少期のトラウマから「愛」という感情を極度に嫌悪し、動物のつがいを殺害する狂気に憑かれた少年・近石昭吾。精神病院での電気ショック療法によって、彼は時空を超えて愛し合う男女となり、結ばれた瞬間に惨劇によって引き裂かれる「愛の地獄の輪廻」を何度も味わわされる衝撃作です。
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8. シュマリ

作者: 手塚治虫
巻数: 全4巻
明治初期、開拓時代の北海道を舞台に、奪われた妻を捜して孤独に彷徨う謎の男・シュマリ。金鉱を巡る欲望、旧幕府軍の残党、先住民族の悲劇など歴史の濁流の中で、己の美学と拳銃だけで生き抜く。どこまでもニヒリズムと過酷な暴力描写が漂う大人向けのウエスタン時代劇です。
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9. 鳥人大系

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻
鳥類が高い知能を持ち「鳥人」へと進化し、やがて人類に代わって地球の支配者となっていく架空の歴史を描いたディストピアSF。人間を家畜や実験対象として扱う冷酷な世界と、鳥人社会で繰り広げられる差別や戦争を通して、人間社会の愚かさとエゴを極限まで冷徹に風刺した大人向け手塚SFの金字塔です。
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10. 地球を呑む

作者: 手塚治虫
巻数: 全2巻
絶世の美女・ゼフィルスと、彼女に従う7人の異父姉妹。彼女たちは自らの美と性を武器に、世界中の政財界の権力者や男たちを魅了し、金と欲望の渦の中に叩き落としていく。手塚治虫が大人向けストーリー漫画へと表現の領域を押し広げた、「黒手塚」の原点にして極上のピカレスク・アングラ劇です。
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「漫画の神様」が抱えていた深淵なる闇と、人間の業に対する容赦ない洞察。清濁併せ持つ手塚治虫の真の凄みを、ぜひ作品ページで探求してみてください。
(文:Indiebase編集部)
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