Studio Rassvetが開発・販売する一人称ナラティブゲーム『I Have No Change』が、2027年にSteamで配信予定となっている。日本語インターフェイス・字幕に対応予定だ。
冬、大晦日、深夜のキオスク
舞台はロシアの地方都市にある小さな夜間キオスク。ここで働く27歳の青年マトヴェイが本作の主人公だ。窓口の向こうには、顔なじみから見知らぬ流れ者まで、さまざまな客がやってくる。
売り買いのついでに交わされるのは、彼らの人生の断片だ。良いことと悪いこと、生と死のこと、ヴィーチャがマーシャを裏切った話、ストロイテレイ通りの建物でまたお湯が出なくなった話。ガラス一枚を挟んで、地方に生きる人々の物語が流れ込んでくる。
そして祝祭の夜、ひとり物思いにふけるマトヴェイは自問し続ける。どうして自分はこのキオスクにいるのか。こんな人生を夢見ていたのか。自分は、変わる準備ができているのか。タイトルの「I Have No Change」は「小銭がない」と「変化がない」の掛け言葉になっている。

実写の役者が演じる、窓口の人間模様
本作は停滞、失われた夢、壊れやすい希望をテーマにした、地に足のついたスライス・オブ・ライフの物語をうたう。登場人物は実際の役者によって演じられ、それぞれが温かく、物悲しく、あるいは静かに内省的な物語を持っているという。
ディテールと色彩にこだわった写実的なビジュアルと、ロシアのローカルアーティストによる楽曲がシーンごとの空気を作る。小さなキオスクの中に、どれだけ大きな宇宙が収まるのか。それを確かめるゲームになりそうだ。

タイトル:I Have No Change
ジャンル:一人称ナラティブアドベンチャー
開発・販売:Studio Rassvet
リリース予定:2027年
プラットフォーム:PC(Steam)
日本語:対応予定(インターフェイス・字幕)
▶ Steamストア:『I Have No Change』をチェックする
深夜のコンビニや queue の待合室のような「どこにも行けない場所」を舞台にした作品には独特の引力があるが、本作はそこにロシアの地方都市というあまりゲームで描かれない風景を重ねてくる。VA-11 Hall-AやCoffee Talkの「カウンター越しの人生」が好きな人は、確実にウィッシュリスト行きの一本だ。
(文:Indiebase編集部)
