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香港映画おすすめ30選|カンフー・香港ノワールから恋愛、最新作まで名作を厳選

Indiebase編集部です。

世界の映画史に独自の足跡を残してきた「香港映画」。

ジャッキー・チェンが命懸けのスタントに挑み、チョウ・ユンファが二丁拳銃を構え、ウォン・カーウァイがネオンに染まる香港の孤独を映し出す。カンフー、香港ノワール、コメディ、恋愛映画など、香港では数々のジャンルから世界中の映画人に影響を与える傑作が生まれてきました。

そして、その歴史は過去のものではありません。近年も『レイジング・ファイア』『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』などが登場し、香港映画ならではのアクションや美学は新しい世代へ受け継がれています。『トワイライト・ウォリアーズ』は第43回香港電影金像奨で作品賞・監督賞を含む9部門を受賞しました。

今回は、そんな香港映画の歴史を彩ってきた作品の中から、一度は観ておきたい「香港映画おすすめ30選」を厳選して紹介します。

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。各作品の配信状況、字幕・吹替などの視聴形式は各配信サービスにてご確認ください。Amazon Prime Videoで取り扱いがない作品については、その他の動画配信サービス等をご確認ください。


香港アクション&カンフー映画の傑作

1. ポリス・ストーリー/香港国際警察

監督:ジャッキー・チェン / 公開年:1985年
麻薬組織を追う刑事チェンが、巨大犯罪組織との壮絶な戦いに巻き込まれていくアクション映画。バスに傘一本でぶら下がるスタントや、ショッピングモールを舞台にしたクライマックスなど、CGでは味わえない肉体アクションが次々と炸裂します。
主演・監督を務めたジャッキー・チェンの代表作のひとつ。香港電影資料館も、本作を彼の大胆なスタントを象徴する作品として位置づけています。
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2. プロジェクトA

監督:ジャッキー・チェン / 公開年:1983年
20世紀初頭の香港を舞台に、海賊討伐に挑む水上警察の活躍を描いたアクションコメディ。ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウという香港アクションを代表する3人が共演しています。
時計塔からの落下をはじめ、現在では撮影そのものが難しいような危険なスタントの連続。カンフー、アクロバット、コメディを融合させた「ジャッキー映画」の完成形へとつながる重要作です。
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3. 酔拳

監督:ユエン・ウーピン / 公開年:1978年
若き日の黄飛鴻が、酒を飲むことで真価を発揮する拳法「酔八仙拳」を学んでいくカンフー映画。修行、笑い、強敵との決戦という王道の構成を、ジャッキー・チェンの身体能力とコミカルな演技で一気に駆け抜けます。
それまでのシリアスな功夫映画とは異なる「カンフー+コメディ」というスタイルを広く定着させた作品のひとつ。ジャッキー・チェンをスターへ押し上げた初期の代表作です。
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4. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明

監督:ツイ・ハーク / 公開年:1991年
19世紀末、列強が押し寄せる中国を舞台に、実在の武術家・黄飛鴻の戦いを描いた武侠アクション。ジェット・リーの驚異的な身体能力とツイ・ハークの大胆な演出が融合し、伝統的なカンフー映画を現代的なスペクタクルへと進化させました。
単なる勧善懲悪ではなく、西洋化する社会と中国の伝統の衝突まで描いているのも魅力。香港武侠映画を語るうえで外せないシリーズの原点です。
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5. チャイニーズ・ゴースト・ストーリー

監督:チン・シウトン / 公開年:1987年
旅の途中で古寺に泊まることになった青年が、美しい幽霊と恋に落ちる怪奇ロマンス。妖怪、剣術、道術、ホラー、ラブストーリーという一見バラバラな要素が、香港映画ならではの勢いでひとつになっています。
レスリー・チャンとジョイ・ウォンの幻想的な魅力も忘れがたい一本。ワイヤーアクションと特殊効果を駆使した映像は、80年代香港ファンタジーの奔放な想像力を象徴しています。
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6. 霊幻道士

監督:リッキー・ラウ / 公開年:1985年
死体が妖怪「キョンシー」となって蘇り、道士たちが術とカンフーを駆使して立ち向かうホラーコメディ。恐怖と笑いとアクションが猛烈なテンポで切り替わる、香港娯楽映画らしさ全開の一本です。
日本でもキョンシーブームを巻き起こしたことで知られる作品。ラム・チェンイン演じる道士の凛々しい姿は、その後のキョンシー映画におけるひとつの原型となりました。国立映画アーカイブの香港映画史特集にも選出されています。
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7. 片腕必殺剣

監督:チャン・チェ / 公開年:1967年
右腕を失った剣士が独自の剣術を身につけ、再び戦いへと身を投じていく武侠映画。肉体の痛み、男同士の義理、悲劇的な運命といった、後の香港アクションにも受け継がれるチャン・チェ作品の美学が凝縮されています。
ショウ・ブラザーズ黄金期を代表する一本であり、香港武侠映画の歴史を遡るなら外せない古典。後世の「隻腕の剣士」というヒーロー像にも大きな影響を残しました。
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8. ドラゴンへの道

監督:ブルース・リー / 公開年:1972年
イタリア・ローマで中華料理店を営む知人を助けるため、香港からやってきた青年タン・ロン。店の立ち退きを迫る犯罪組織に対し、圧倒的なカンフーで立ち向かっていきます。
ブルース・リーが監督・脚本・主演・武術指導を務めた代表作。最大の見どころは、ローマのコロッセオを舞台にしたチャック・ノリスとの一騎打ちです。静寂のなかで互いの間合いを読み、戦いながら戦法を変えていく死闘は、半世紀以上を経ても色褪せない格闘映画史屈指の名場面。ブルース・リーという存在の魅力を知るうえでも外せない香港カンフー映画の金字塔です。
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香港ノワール&犯罪映画の最高峰

9. 男たちの挽歌

監督:ジョン・ウー / 公開年:1986年
犯罪組織から足を洗おうとする男と、その弟である刑事、そしてかつての仲間。裏社会に生きる男たちの友情と裏切り、誇りを、激しい銃撃戦とともに描いた香港ノワールの金字塔です。
チョウ・ユンファ演じるマークのロングコートと二丁拳銃は映画史に残るアイコンとなりました。香港電影資料館も、後に「英雄片」と呼ばれるジャンルを切り開いた香港映画の重要作として紹介しています。
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10. 友は風の彼方に

監督:リンゴ・ラム / 公開年:1987年
宝石強盗団への潜入を命じられた刑事が、犯罪者たちとの間に友情を築いてしまう犯罪映画。警察官としての使命と仲間への情の間で揺れる主人公を、チョウ・ユンファが荒々しくも繊細に演じています。
香港の夜を生々しく切り取った映像と、救いのない緊張感が強烈。リンゴ・ラムは本作で香港電影金像奨の監督賞、チョウ・ユンファは主演男優賞を受賞しました。
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11. ワイルド・ブリット

監督:ジョン・ウー / 公開年:1990年
1960年代の香港からベトナムへ渡った3人の若者が、戦争と欲望によって引き裂かれていく壮絶なドラマ。友情を何よりも重んじてきた男たちが、極限状況のなかで変貌していく姿を描きます。
ジョン・ウー作品らしい銃撃戦の迫力はもちろん、戦争によって人間性が壊れていく悲劇性が圧倒的。派手なアクションの裏側にある「友情と裏切り」という監督のテーマが最も激しく噴き出した一本です。


12. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌

監督:ジョン・ウー / 公開年:1992年
武器密売組織を追う刑事と、組織に潜入している覆面捜査官。立場の異なる2人が巨大犯罪組織へ挑む、ジョン・ウーの香港時代を代表するガンアクションです。
特に病院を舞台に展開する終盤の銃撃戦は圧巻。長回しのカメラワーク、爆発、二丁拳銃、スローモーションが一体となったアクション演出は、後の世界中の映画やゲームにも通じる迫力があります。
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13. ザ・ミッション 非情の掟

監督:ジョニー・トー / 公開年:1999年
命を狙われた黒社会のボスを守るため、5人の男たちがボディガードとして集められる犯罪映画。派手な銃撃戦を連発するのではなく、男たちが立つ位置、視線、沈黙だけで緊張感を生み出していきます。
ジョン・ウーとはまったく異なる方法で香港ノワールを進化させたジョニー・トーの代表作。ショッピングモールでの銃撃戦など、空間を幾何学的に使った演出は見事です。MoMAも本作を香港アクション映画における重要な作品として紹介しています。


14. インファナル・アフェア

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック / 公開年:2002年
マフィアに潜入した警察官と、警察内部に潜り込んだマフィアのスパイ。互いに正体を知らない2人が、それぞれ「裏切り者」を探し出そうとする究極の潜入サスペンスです。
アンディ・ラウとトニー・レオンの静かな演技、二重生活によって削られていく精神、緻密な脚本が見事に融合。2000年代の香港映画を代表する世界的ヒットとなり、後にマーティン・スコセッシ監督『ディパーテッド』としてハリウッドでリメイクされました。
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15. エレクション 黒社会

監督:ジョニー・トー / 公開年:2005年
香港最大級の黒社会組織で行われる、2年に一度の「会長選挙」。伝統を重んじる候補と、金と暴力で頂点を狙う候補の争いは、やがて組織全体を巻き込む権力闘争へ発展していきます。
銃撃戦よりも、人間が権力を手にする過程そのものを冷徹に描く異色のギャング映画。2005年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門にも選出されました。
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16. エグザイル/絆

監督:ジョニー・トー / 公開年:2006年
組織を裏切った旧友を殺すために集まった男たち。しかし再会した彼らは、友情と命令の間で揺れ始めます。返還直前のマカオを舞台に、殺し屋たちの奇妙な友情と運命を描いた香港ノワールです。
銃撃戦は激しいのに、どこか西部劇のような乾いた美しさが漂うのが特徴。友情、義理、自己犠牲という香港ノワールの王道を、ジョニー・トーならではの洗練された映像で見せます。
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17. プロジェクト・グーテンベルク 贋札王

監督:フェリックス・チョン / 公開年:2018年
天才的な技術を持つ謎の犯罪者「画家」が率いる偽札製造組織と、その一員となった売れない画家をめぐる犯罪サスペンス。チョウ・ユンファとアーロン・クォックという香港映画を代表するスターが共演しています。
精巧な偽札づくりの工程を犯罪映画のスリルへ変えながら、物語は次第に「何が真実なのか」という迷宮へ。『インファナル・アフェア』の脚本を手がけたフェリックス・チョンらしい仕掛けの効いた一本です。


18. レイジング・ファイア

監督:ベニー・チャン / 公開年:2021年
正義を貫く刑事と、ある事件をきっかけに復讐へ走った元警察官。かつて同じ側にいた2人が激突する、ドニー・イェン主演のクライムアクションです。
銃撃戦、カーチェイス、格闘戦を惜しみなく投入した香港アクションの集大成。ベニー・チャン監督の遺作となり、第40回香港電影金像奨では作品賞・監督賞・アクション設計賞を受賞しました。
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香港の夜と孤独を描いた名作

19. 恋する惑星

監督:ウォン・カーウァイ / 公開年:1994年
失恋した2人の警官と、彼らの前に現れる女性たち。香港の雑踏のなかですれ違う孤独な人々を、二つの物語を通して描いた青春恋愛映画です。
手持ちカメラ、ネオン、音楽、独白。ウォン・カーウァイのスタイルが最も軽やかに結晶した一本で、香港という都市そのものに恋をしてしまうような映像が続きます。
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20. 天使の涙

監督:ウォン・カーウァイ / 公開年:1995年
殺し屋とその仕事を管理する女性、そして言葉を話さない青年。香港の夜を漂う孤独な人々の人生が、近づいては離れていく群像劇です。
超広角レンズで歪んだ街、疾走するバイク、深夜の飲食店。『恋する惑星』以上に妖しく、退廃的な香港が映し出されます。香港電影資料館も、本作の美術と撮影が九龍の街を特別な映像空間へ変えたことを紹介しています。
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21. 欲望の翼

監督:ウォン・カーウァイ / 公開年:1990年
自分を捨てた母親への思いを抱えながら、女性たちを傷つけて生きる青年ヨディ。1960年代の香港を舞台に、愛されたいのに誰かを愛し続けることのできない若者たちを描きます。
レスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、トニー・レオンら豪華俳優陣が集結。後のウォン・カーウァイ作品へつながる時間、記憶、孤独というテーマが鮮烈に現れた初期の重要作です。
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22. ブエノスアイレス

監督:ウォン・カーウァイ / 公開年:1997年
香港からアルゼンチンへ渡った男性カップルの愛と別れを描く恋愛映画。「やり直そう」という言葉を繰り返しながら、離れては戻る2人の関係を痛切に映し出します。
トニー・レオンとレスリー・チャンの演技に加え、クリストファー・ドイルによる色彩豊かな映像も圧巻。本作でウォン・カーウァイはカンヌ国際映画祭監督賞を受賞しました。
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23. 花様年華

監督:ウォン・カーウァイ / 公開年:2000年
1962年の香港。同じアパートへ引っ越してきた男女は、それぞれの伴侶が不倫関係にあることを知ります。傷ついた2人は次第に心を通わせていきますが、互いの感情を簡単には口にできません。
狭い廊下、すれ違う視線、チャイナドレス、繰り返される音楽。直接語られない感情を映像だけで伝える、ウォン・カーウァイ美学の到達点。主演のトニー・レオンは本作でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞しました。
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24. ルージュ

監督:スタンリー・クワン / 公開年:1988年
1930年代の香港で愛し合った遊女と裕福な家の青年。死後も恋人を待ち続ける女性が、数十年後の香港へ現れる幻想的なラブストーリーです。
アニタ・ムイとレスリー・チャンという香港を代表するスターが共演。過去と現在の香港を行き来しながら、永遠の愛という幻想と、変わり続ける都市の記憶を静かに描いた名作です。
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笑って、泣いて。香港映画のもうひとつの顔

25. Mr.Boo! ミスター・ブー

監督:マイケル・ホイ / 公開年:1976年
ケチで横暴な探偵事務所の所長と、そこで働く人々が巻き起こす騒動を描いたコメディ。マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイの「ホイ三兄弟」が生み出すテンポ抜群の笑いが魅力です。
香港社会で働く庶民の悲哀を、ブラックユーモアと身体を張ったギャグへ変換。日本でも香港コメディを広く知らしめた作品のひとつで、国立映画アーカイブの香港映画史特集にも選ばれています。
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26. エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウイルス

監督:ハーマン・ヤウ / 公開年:1996年
殺人を犯して南アフリカへ逃亡した男カイは、現地でエボラウイルスに感染するものの、ウイルスへの耐性を持つキャリアとなってしまいます。やがて香港へ戻った彼によって、恐るべき感染が広がっていくことになります。
アンソニー・ウォン主演、ハーマン・ヤウ監督による香港「カテゴリーIII」映画を代表する怪作。感染症の恐怖に犯罪、暴力、ブラックユーモアを容赦なく混ぜ合わせた過激な内容で、万人向けとは到底いえません。一方で、90年代香港映画が持っていた「ここまでやるのか」という無軌道なエネルギーを体感できる一本として、強烈な存在感を放つカルト映画です。
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27. 少林サッカー

監督:チャウ・シンチー / 公開年:2001年
少林拳の達人たちが、その驚異的な身体能力をサッカーに応用して全国大会へ挑むアクションコメディ。「少林拳+サッカー」という一行で説明できる無茶なアイデアを、本気の映像で成立させています。
漫画のような必殺シュートと荒唐無稽なギャグの連続でありながら、夢を諦めた人々の再起を描く王道スポ根ものとしても熱い一本。香港映画初心者にもおすすめしやすい娯楽作です。
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28. カンフーハッスル

監督:チャウ・シンチー / 公開年:2004年
悪名高いギャング「斧頭会」が支配する街で、冴えないチンピラの青年が本物のカンフー達人たちと出会うアクションコメディ。古典的な武侠映画への愛と、漫画的なCG表現が猛烈な勢いで融合します。
笑いの直後に驚異的なアクションが始まり、そのまま感動的なヒーロー物語へ突入する予測不能の展開。香港カンフー映画の歴史そのものを巨大なエンターテインメントへ変えた作品です。
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29. 桃さんのしあわせ

監督:アン・ホイ / 公開年:2011年
長年ロジャーの家族に仕えてきた家政婦・桃さんと、彼女を家族同然に思う映画プロデューサーのロジャー。桃さんが病に倒れたことをきっかけに、2人の関係は「雇う側と働く側」を越えて変化していきます。
派手な事件は起こりません。それでも、老い、介護、家族、別れという誰にでも訪れるテーマを、温かさとユーモアを交えて描きます。香港映画の魅力がアクションだけではないことを教えてくれる静かな名作です。


香港映画はまだ終わらない

30. トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

監督:ソイ・チェン / 公開年:2024年
1980年代の香港。裏社会から逃げる青年が、巨大な無法地帯「九龍城砦」へ迷い込み、そこで暮らす男たちと絆を築いていくアクション映画です。迷路のように入り組んだ城砦を舞台に、黒社会の抗争と若者たちの友情が交錯します。
ルイス・クー、サモ・ハン、リッチー・レンらベテランと若手俳優陣が共演し、谷垣健治によるアクション設計も大きな見どころ。2024年のカンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニングで上映され、第43回香港電影金像奨では作品賞・監督賞・アクション設計賞など9部門を制しました。
かつて世界を熱狂させた香港アクションの精神を受け継ぎながら、新しい世代へと更新した一本。香港映画をこれから観始める人にも、黄金期を愛してきたファンにもおすすめしたい現代の代表作です。
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香港映画は、なぜこれほど世界を魅了したのか

香港映画の魅力は、ひとつのジャンルだけでは語れません。

ジャッキー・チェンが肉体の限界に挑んだアクション、ジョン・ウーが銃撃戦を美学へ変えた香港ノワール、ウォン・カーウァイが映し出した都市の孤独、チャウ・シンチーの常識外れのコメディ。それぞれまったく違う映画でありながら、どの作品にも「ここでしか生まれなかった」と感じさせる強烈な個性があります。

1980〜90年代の黄金期を経て、香港映画を取り巻く環境は大きく変化しました。それでも『レイジング・ファイア』や『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のように、そのDNAを現在へ受け継ぐ作品は生まれ続けています。

今回紹介した30作品から気になった一本を選び、ぜひ香港映画の世界へ足を踏み入れてみてください。

(文:Indiebase編集部)


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