CULTURE

自殺をテーマにした漫画おすすめ10選|希死念慮・生と死を描く名作

Indiebase編集部です。

日常に漂う漠然とした生きづらさ、絶望の淵で抱く希死念慮、そして「なぜ生きるのか」という根源的な問い。漫画という表現は、ときに人間が抱える最も深い暗闇や「死」という不可逆な境界線をごまかすことなく描き出し、私たちの心に強く訴えかけてきます。

今回は、絶望に沈む青年の歪んだ心理を描いた名作から、生きる意味を問い直すサバイバル、死者の未練を捉えたヒューマンドラマまで「自殺・生と死をテーマにした漫画おすすめ10選」をピックアップしました。

※掲載している巻数は記事公開時点の情報です。
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生きづらさと絶望の果てを描く!自殺・生と死の漫画おすすめ10選


1. おやすみプンプン

著者: 浅野いにお
巻数: 全13巻

ひよこのような奇妙な姿で描かれる主人公・小野寺プンプンが、小学生から青年へと成長していく波乱の軌跡を描いた青春サイコ・ドラマ。家庭崩壊、初恋相手とのこじれた再会、そして自暴自棄な生き方の末に訪れる圧倒的な虚無感と希死念慮。人間社会の醜悪さとモラトリアムの残酷さを余すところなく描き出し、読者の心を力強く揺さぶる浅野いにおの到達点と言える名作です。
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2. ヒミズ

著者: 古谷実
巻数: 全4巻

「普通」の大人になることを望みながらも、悲惨な家庭環境の中で生きる中学3年生の少年・住田祐一。ある事件をきっかけに彼の望んでいた「普通の日常」は完全に崩壊し、絶望に打ちひしがれた彼は「余生」として社会の悪者を殺す凶行へと走っていきます。底なしの絶望感と「死」へと惹かれていく少年の壊れゆく精神を容赦なく描いた、古谷実のシリアスホラー・サスペンスの傑作です。
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3. 自殺島

著者: 森恒二
巻数: 全17巻

度重なる自殺未遂の末、日本政府によって「生存権」を剥奪され、外界から隔離された無人島(自殺島)へと送られた若者たち。死を望んでいたはずの彼らが、極限のサバイバル生活や命のやりとりを通じ、「生きていくことの実感」と「生きる権利」を少しずつ取り戻していきます。生きる意味や命の重さを真正面から問いかける重厚なサバイバル・ヒューマンドラマです。
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4. 死役所

著者: あずみきし
巻数:全28巻

あの世の市役所ならぬ「死役所」。ここには自死、他殺、病死、事故死など、様々な理由で命を落とした死者たちが訪れ、成仏するための申請手続きを行います。自殺課にやってくる死者たちの生前の葛藤や後悔、そして残された者たちの悲痛な叫びを冷徹かつ淡々と描写。命を絶った者たちの多様なドラマを通じ、生と死の意味を深く考えさせられるオムニバスの名作です。
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5. 聲の形(こえのかたち)

著者: 大今良時
巻数: 全7巻

かつて聴覚障害を持つ少女・硝子をいじめていた過去を持ち、自身も孤立して自ら命を絶とうと考えていた少年・将也。高校生となり、再び硝子と向き合う中で、過去の罪悪感と希死念慮に苛まれながらも、生き直そうと模索していきます。互いに「自分なんていなければよかった」という深い自己否定と絶望を抱えた少年少女が、言葉を超えたコミュニケーションで希望を見出す感動作です。
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6. リバーズ・エッジ

著者: 岡崎京子
巻数: 全1巻

1990年代バブル崩壊直後の都市郊外を舞台に、どこか生きている実感が持てず、過食・自傷・歪んだ性愛や日常の虚無感を抱えて生きる高校生たち。彼らは草むらに隠された「本物の死体」を秘密の共有物として愛でることで、かろうじて日常を繋ぎ止めようとします。死の匂いと絶望的な平穏が同居する、90年代の若者像を鮮烈に切り取った青春コミックの金字塔です。
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7. ホムンクルス

著者: 山本英夫
巻数: 全15巻

一流企業のキャリアから一転、ホームレスとして車上生活を送る謎の男・名越進。彼が頭蓋骨に穴を開ける手術(トレパネーション)を受けたことで、他人の心の歪みやトラウマが「異形の姿(ホムンクルス)」として見えるようになります。他者の深層心理や絶望、死への誘惑と向き合う中で、名越自身の失われた自己と虚無感が暴かれていく異色のサイコ・サスペンスです。
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8. タコピーの原罪

著者: タイザン5
巻数: 全2巻

地球に「ハッピー」を広めるために訪れた無垢な宇宙人・タコピー。彼が出会ったのは、学校での酷いいじめや崩壊した家庭環境に苦しみ、静かに死を望む少女・しずかでした。善意のハッピー道具が悲劇的な事態を引き起こし、やがて過酷な現実と歪んだ友情が連鎖していく物語。子どもたちが抱える逃げ場のない生きづらさと希死念慮を描き、SNSで爆発的な話題を呼んだダークファンタジーです。
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9. 空が灰色だから

著者: 阿部共実
巻数: 全5巻

上手くいかない人間関係、思春期特有の鬱屈、心の病み、そしてふとした瞬間に訪れる断絶や狂気。一見すると可愛らしい絵柄でありながら、登場人物たちが抱える鬱屈した感情や「どうしようもない絶望」を独特のセンスで描いたオムニバス短編集です。後味の悪さや胸を締め付けられる後悔を描いたエピソードが多く、人間の多面的で複雑な心を浮き彫りにします。
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10. ぼくらの

著者: 鬼頭莫宏
巻数: 全5巻(完全版)

夏休みに自然学校へやってきた15人の少年少女たち。彼らは地球を守るため、一人ずつ巨大ロボット「ジアース」に乗り込んで敵と戦うことになりますが、その動力源は「操縦者の命」でした。一戦ごとに必ず訪れる死という不可避な運命を前に、それぞれが残された時間で家族や友人、そして自らの生と死にどう向き合うかを描いた、極限の少年少女群像劇です。
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深く沈み込むような悲しみや、誰にも言えない生きづらさ。自殺や生と死を深く見つめたこれらの漫画作品は、私たちが抱える暗闇をそのまま否定せずに描き出し、時に過酷な現実の先にある「生きること」の価値やぬくもりを静かに伝えてくれます。

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