Valveが開発中のサードパーソンMOBAシューター『Deadlock』が、正式リリース日未定・招待制のままSteamウィッシュリスト全ゲーム中1位を記録している。現在のプレイヤー数は約5万人で推移しており、最大同時接続は2024年9月に記録した17万1490人だ(SteamDB計測)。何者かも公式にはほとんど語られていないこのゲームについて、現時点でわかっていることを整理する。

そもそもDeadlockとは何か
Deadlockはバルブが開発する基本プレイ無料のマルチプレイゲームだ。ジャンルはサードパーソンシューター×MOBAという組み合わせで、チーム制のヒーローシューターとして設計されている。
プレイヤーはユニークな能力を持つキャラクター(ヒーロー)を選び、チームに分かれてマップ上の拠点を巡る戦いを繰り広げる。FPSではなくサードパーソン視点で、かつリーグ・オブ・レジェンドやDota 2のようなMOBAの戦略性を組み合わせた「MOBAシューター」という形式が本作の特徴だ。
公式の説明は「早期開発中のマルチプレイゲーム」という一文のみ。ゲームプレイの詳細はほぼプレイヤーの配信や口コミで広まっている状況だ。

招待制でも17万人を集めた経緯
本作は正式リリースも発表もないまま、2024年5月頃から静かに招待制でテストが始まった。プレイテスターのフレンド招待という形式で少しずつ拡大し、2024年8月に事実上の公開状態となった段階で同時接続が一気に14万人を突破。翌9月には17万人超のピークを記録した。
その後プレイヤー数は落ち着いたが、2026年1月のアップデート「Old Gods, New Blood」で同時接続が再び10万人を超えた。現在も5万人前後のコアプレイヤーが定着してプレイを続けている。
ウィッシュリストはSteam全ゲーム中で1位をキープしており、正式リリースへの期待感は高い水準を維持している。
ゲームの基本的な仕組み
6対6の2チームに分かれ、マップ上に配置されたレーンを制圧しながら相手の拠点を破壊することが目標だ。
各ヒーローは独自のアビリティを持ち、マップ上を移動しながら敵を倒してソウルを集める。集めたソウルを使ってアビリティをアップグレードし、アイテムショップで装備を強化していく。試合が進むにつれてキャラクターが成長し、序盤とは全く異なる戦場になっていく設計だ。
移動には通常の走りに加えて、マップ上に張り巡らされたジップラインを活用できる。縦横に走るジップラインを使いこなすことで高速な位置取りと奇襲が可能になり、立体的な戦闘が生まれる。

現在のキャラクターラインナップ
近接格闘が得意なキャラクター、狙撃に特化したキャラクター、サポートや妨害に秀でたキャラクターなど、多彩な役割が用意されており、チーム構成の幅は広い。


各キャラクターは固有の通常攻撃とアビリティを持ち、4種類のアビリティをアップグレードしながら戦う。シューターとしての操作精度とMOBAとしての戦略的な立ち回り、両方が求められる設計だ。
Valveが作る理由
ValveはDota 2でMOBAというジャンルを進化させ、Counter-StrikeでFPSのシーンを牽引してきたスタジオだ。この二つの要素を融合した新ジャンルを自ら作るのは、必然ともいえる流れだ。
Source 2エンジンを採用しており、Dota 2やHalf-Lifeシリーズで培った技術基盤の上に成り立っている。グラフィックのスタイルはスチームパンクとSFが混在したビジュアルで、Valveらしいエッセンスが随所に見受けられる。
現時点での注意点
招待なしには遊べない状態が続いており、一般のプレイヤーがいつ参加できるようになるかは不明だ。正式リリース日も未発表で、Steamページに記載されているのは「発表予定」のみだ。
なおゲーム内のテキストは日本語に対応しているが、ボイスは現時点で英語のみとなっている。
プレイしたい場合は現在プレイしているフレンドからの招待を待つ形になる。招待を受けてプレイできる環境があるなら、まずウィッシュリストへの追加を推奨したい。
タイトル「Deadlock」、Valve開発、基本プレイ無料、PC(Steam)のみ対応。日本語インターフェイス対応、英語フルボイス。
▶ Steamストア:『Deadlock』をチェックする
招待制・正式発表なし・ウィッシュリスト1位という前例のない状態で数万人が毎日プレイし続けている。Valveが本腰を入れて作る新ジャンルが正式リリースを迎えたとき、何が起きるかは想像するだけで面白い。
(文:Indiebase編集部)
