バルバドスのA Paradise Lost Studiosが開発・販売する2Dリアルタイム宇宙探索RPG『A Sector Darkly』。発売は2026年Q4予定で、プラットフォームはPC(Steam / Windows)。シングルプレイ専用、レベルエディター同梱だ。
銀河の支配者ではなく、いち船長として
コンセプトが面白い。いわく「4X-LITEの宇宙で、勢力のトップではなく一隻の船とクルーを率いる」。Stellarisのような銀河規模の世界を、帝国の指導者ではなく、そこで暮らす船長の目線で生きるゲームというわけだ。混沌に陥ったセクターで探索し、交易し、廃品を漁り、クラフトでしのぐ。そのあいだにも、セクターがひとつずつ「闇に消えていく」謎の現象が進行している。原因は誰も知らない。これを解き明かし、クルーを故郷へ帰すのが旅の目的になる。
しかもこの銀河、プレイヤーがいなくても勝手に回っている。採掘船が小惑星帯で鉱石を掘り、交易船が精錬所へ運び、大型貨物船がセクター中に物資を流し、軍が航路を守る。経済も戦争も、全部シミュレーションで動き続けているという。

熱を隠して忍び寄る。ただし溜めた熱はいつか吐く
戦闘はリアルタイムの戦術戦。巨大バトルクルーザーもいれば、撃ってくる瞬間まで見えないファントム戦闘機もいる。目を引くのはセンサーの仕様で、レーダー反射や熱・電磁シグネチャーの強さがそのまま探知距離になる。ヒートシンクで熱を抑えれば隠密行動ができるが、溜め込んだ熱はどこかで排出しないといけない。ステルスに「いつバレるか」の駆け引きがちゃんと組み込まれている。
船の設計思想も独特で、上位互換に乗り換えていく方式ではなく、クラスごとに役割と固有装備を持つ「サイドグレード」制。最強の船は存在しない。ほかにも、それぞれ喋り方の違う11の異星種族、安定化させると新セクターへの道が開くワームホール、食料と水を消費しながら惑星へ物資回収に出るクルーたち、採掘・修理ドローンの運用まで、宇宙暮らしの細部が異様に細かい。母船を駐めて小型艇だけで狭いワームホールをくぐる、なんて段取りもある。


タイトル:A Sector Darkly
ジャンル:2Dリアルタイム宇宙探索RPG
開発・販売:A Paradise Lost Studios
発売時期:2026年Q4
プラットフォーム:PC(Steam / Windows)
プレイモード:シングルプレイ(レベルエディター同梱)
言語:英語のみ(日本語非対応)
▶ Steamストア:『A Sector Darkly』をチェックする
銀河は勝手に回り、闇は勝手に迫ってくる。自分はただの船長でしかない。この立ち位置の低さこそ、宇宙シム好きが求めてきたものだろう。古のワームホールの先にいるという「光を嫌う何か」も気になって仕方がない。日本語は今のところ非対応なので、対応の報せを待ちながらウィッシュリストで見守りたい。
(文:Indiebase編集部)
