落ちこぼれバンドのマネージャーになる、という仕事は、思っている以上に泥臭い。
舞台は1993年、架空の中西部の町バクスヴィル。グランジ、MTV、そして強欲な資本主義が衝突するオルタナティブな90年代アメリカです。プレイヤーは無名のバンドのマネージャーとして、食うや食わずの生活から、世代を定義するロックスターへの道を歩むことになります。
週ごとに迫る課題をこなしながら、バンドメンバーの強すぎる自我をなだめ、ライブのギャラを確保し、本番のセットリストを組む。創作の自由を守るか、レーベルに魂を売って商業的成功を掴むか。その一つ一つの選択が、バンドの運命を劇的に変えていきます。
登場キャラクターは100人以上、探索できるロケーションは90か所。ライブハウス、薄汚れたダイブバー、レコードショップからラジオ局まで、あの時代の空気を完璧に再現した世界が広がっています。
『ウィッチャー3』ライターが描くダークコメディ
本作のシナリオを手がけるのは、Jakub Szamałek(ヤクブ・シャマレク)氏です。『ウィッチャー3』や『サイバーパンク2077』の主要ライターであり、現在は新作『The Blood of Dawnwalker』にも関わっている人物。ロック業界の残酷な現実を、鋭く、そしてダークな笑いで包んだ物語は、単なる音楽ゲームの枠を超えた読み応えを約束してくれます。
ボイスキャストも豪華で、『Baldur’s Gate 3』や『Alan Wake II』などに参加した実力派声優陣が集結。ビジュアル面では『BoJack Horseman』や『Daria』を彷彿とさせる、擬人化された動物たちが織りなす成熟したアニメーション調の手描きスタイルを採用。2025年のDevGAMM Awardsでは、早くも「Excellence in Audio賞」を受賞するなど、各方面から高い評価を得ています。

リズムゲームと経営が一体化したゲームプレイ
経営パートだけにとどまらないのが、本作の大きな特徴です。ライブ本番では実際にステージに立ち、リズムベースの演奏を自らの手でこなす必要があります。
機材のメンテナンス: ライブ前に壊れたアンプやギターを修理。
セットリスト構成: 会場の雰囲気に合わせた選曲がファンの満足度を左右。
ダイナミックなリズムアクション: 演奏の成否が、バンドの評判とダイレクトに直結。
ストーリーは固定されたカットシーンを眺めるものではなく、プレイヤーが下した決断の結果として展開します。栄光も悲劇も、すべてはマネージャーであるあなたの判断次第です。

ロックの伝説、イギー・ポップ本人が出演
本作にはなんと、ロックの生ける伝説イギー・ポップ(Iggy Pop)本人が出演します。彼がゲームに参加するという事実だけで、制作陣のロックに対する本気度が伝わってきます。
さらに、90年代の「シアトル・サウンド」などのサウンドスケープを捉えた17曲のオリジナルフルトラックを収録。音楽が世界を変えられると信じられていた時代の熱量を、丸ごと体験できる設計となっています。

作品データ
| 項目 | 内容 |
| タイトル | ROCKBEASTS |
| ジャンル | ロック&マネジメントRPG |
| リリース日 | 2026年内予定 |
| プラットフォーム | PC(Steam), PS5, Xbox Series X|S, Nintendo Switch |
| 開発 | Lichthund |
| 配信 | Team17 |
| 日本語対応 | 未発表 |
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ゲームが進むにつれ、バンドメンバーの人生が変わり、街が変わり、業界そのものが変わっていく。何百時間もかけて最高の一枚を作り上げるように、このゲームも丁寧に遊びたい一本です。2026年後半と目される発売日の発表を待ちましょう。
(文:Indiebase編集部)
