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【インディーゲーム傑作選】画面の向こうから「あなた」を覗く。モニターを越えてくるメタフィクション5選

「ゲームをプレイしている」と思っていたはずが、いつの間にか「ゲームにプレイされている」自分に気づく。そんな背筋が凍るような、しかし抗いがたい興奮を覚えたことはありますか?

モニターという物理的な壁を破壊し、プレイヤーの現実世界やPC環境そのものへ侵食してくる「メタフィクション」。既存のゲームジャンルの枠組みを軽々と飛び越え、私たちの常識をバグらせる5つの傑作を厳選しました。

Indiebaseが大切にする「好奇心を満たす、新しい視点と発見」が、あなたのデスクトップ上で目覚める瞬間を体験してください。


1. Outcore: Desktop Adventure

記憶喪失の少女と過ごす、デスクトップ上の「共同生活」

  • 開発: Doctor Shinobi
  • エモいポイント: ゲーム画面を最小化しても物語が終わらない、OSと物語の完全なる融合。デスクトップに現れた少女を助けるために、プレイヤーは実際にエクスプローラーを操作する必要があります。
  • 境界を破壊する理由: 実際にWindowsのファイルをドラッグ&ドロップしたり、ペイントソフトなどの外部アプリを駆使して謎を解く必要があります。仮想世界ではなく、あなたの「日常の道具(PC)」が直接舞台になる没入感は圧倒的です。

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2. The Stanley Parable: Ultra Deluxe

「ナレーター」という絶対者への、終わりなき反逆

  • 開発: Crows Crows Crows
  • エモいポイント: 常にプレイヤーの行動を実況する「ナレーター」。彼の指示に従うか、あるいは無視して暴走するか。そのすべての選択をゲーム側が「予見」しており、皮肉たっぷりに語りかけてきます。
  • 境界を破壊する理由: 拡張版である本作では、さらに「続編とは何か」「評価とは何か」というゲーム制作の深淵にまで踏み込みます。プレイヤーの「自由意志」そのものを嘲笑う多重構造は、メタフィクションの金字塔と呼ぶに相応しい完成度です。

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3. There Is No Game: Wrong Dimension

「これはゲームではない」と主張する、矛盾の極致

  • 開発: Draw Me No Sheep
  • エモいポイント: プレイヤーを「楽しませよう」とするのではなく、徹底的に「排除」しようとするプログラムとの奇妙な対話。UI(ユーザーインターフェース)を物理的に破壊して進むパズルは、唯一無二の発想です。
  • 境界を破壊する理由: タイトルの通り、プログラム自身が「ゲームなんてないから、さっさと終了しろ」と妨害してきます。意図的なバグを逆手に取って進む体験は、ゲームの定義そのものを疑いたくなるようなユーモアに溢れています。

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4. OneShot

あなたを「神」と呼ぶ、たった一度きりの旅

  • 開発: Future Cat LLC
  • エモいポイント: 見知らぬ世界で目覚めた少年「ニコ」を導き、太陽を失った世界に光を取り戻す旅。ニコは画面越しにあなた(プレイヤー自身)を認識し、直接語りかけてきます。
  • 境界を破壊する理由: 攻略のヒントがPCのドキュメントフォルダに書き込まれたり、デスクトップの壁紙が勝手に変更されたりと、物語が画面の外側へ溢れ出します。プレイヤーが「操作キャラクター」ではなく「ニコを導く神」として存在する感覚は、忘れられない絆を生みます。

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5. Slay the Princess

「語り手」を殺し、定められた運命を切り裂け

  • 開発: Black Tabby Games
  • エモいポイント: 「お前は姫を殺さなければならない。さもなくば世界は滅びる」と語りかけてくるナレーター。しかし、その指示に疑問を持ち、抗い、何度もループを繰り返す中で、物語そのものの「役職」が崩壊していきます。
  • 境界を破壊する理由: プレイヤーの選択によって、ナレーターの記憶や態度、さらにはゲーム自体の構造が変容していきます。「用意された物語」を読み進めているはずが、いつの間にか「物語のシステムそのもの」と対峙している自分に気づくはず。圧倒的な脚本の妙が光る傑作です。

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■ Indiebase 編集部より

「第四の壁」を壊す演出は、今や珍しいものではありません。しかし、今回選んだ5作品は、壁を壊すだけでなく「こちら側の世界」へ手を伸ばしてくるような、ある種の暴力的なまでの熱量を持っています。

今夜、あなたのPCのデスクトップで何かが起きても、それはきっと「新しい発見」への招待状です。

(文:Indiebase編集部)


次の「一生モノ」に出会うために
Indiebase Select | 編集部厳選:インディーゲーム傑作選
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本記事の画像引用について
本記事で使用しているゲーム画面およびアートワークの著作権は、各開発元・配信元に帰属します。
出典: Steam ストアページ

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