ART

六本木クロッシング2025─現代アートから“今の日本”を読み解く。100点超の多様な表現が交差する大型展覧会が開幕

森美術館は2025年、3年に一度のキュレーション企画「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」を開幕した。2004年から続く本シリーズは、日本の現代アートシーンを“定点観測”する存在として位置づけられ、毎回その時代の潮流を総覧してきた。第8回目となる今回は、「時間」をテーマに、国内外で活動する21組のアーティストが参加する。

本展の特徴は、森美術館キュレーターに加えて、アジアのゲストキュレーター2名を迎えた“共同キュレーション体制”が継続されている点だ。国籍にとらわれず、日本を拠点とするアーティスト、あるいは日本にルーツを持つ海外在住アーティストを含めることで、“現代日本”という枠組みそのものを再考する構成になっている。

100点超の作品が示す“時間”の多層性

絵画・彫刻・映像はもちろん、工芸・刺繍・ZINE、さらにはコミュニティプロジェクトまで。素材も領域も異なる表現が“時間”の概念を軸に交差する。

展示作品の一部を紹介


廣 直高
《無題(周波数)》
2025 年
キャンバス、染料、オイルパステル、ロープ、ハトメ
261.6×213.4 cm
作家蔵
Courtesy: MISAKO & ROSEN, Tokyo
撮影:KEI OKANO


シュシ・スライマン
展示風景:「ニューランドスカップ シュシ・スライマン展」尾道市立美術館(広島)2023 年
撮影:高橋健治

Shooshie Sulaiman
Installation view: NEW LANDSKAP shooshie sulaiman, Onomichi City Museum of Art, Hiroshima, 2023
Photo: Takahashi Kenji


展示ハイライトのひとつが、和田礼治郎《MITTAG》(2025)。
ガラス、真鍮、ブロンズ、ブランデーなど異素材を組み合わせ、238×212×79cmのスケールで構成される本作は、時間の経過そのものをオブジェクト化したような存在感を放つ。


和田礼治郎
《MITTAG》
2025 年
ガラス、真鍮、ブロンズ、ブランデー
238×212×79 cm
展示風景:「六本木クロッシング 2025 展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」森美術館(東京)2025-2026 年
制作協力:SCAI THE BATHHOUSE, Tokyo
撮影:竹久直樹


主催は森美術館。
助成にはオランダ大使館、モンドリアン財団、ノルウェー現代美術協会(OCA)、オーストリアの文化省など、国際的な支援が並ぶ。
制作協力として SCAI THE BATHHOUSE、Lisson Gallery、MISAKO & ROSEN が名を連ねる。

キュレーションは次の4名による共同体制。
• レオナルド・バルトロメウス(YCAM キュレーター)
• キム・へジュ(シンガポール美術館 シニア・キュレーター)
• 德山拓一(森美術館 シニア・キュレーター)
• 矢作 学(森美術館 アソシエイト・キュレーター)
※姓のアルファベット順

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