シナリオ制作のプロ集団Re,AER発のクリエイティブブランドAcaciaが放つ魔法議論ADVミステリーゲーム『魔法少女ノ魔女裁判』が、Steamで販売本数30万本を達成した。Steamユーザーレビューでは1万7000件以上のうち97%が好評という「圧倒的に好評」を記録し、その熱狂は国境を越えて広がっている。

希望の象徴を「殺し合いの舞台」へと反転させる設計
本作の舞台は、見知らぬ牢屋敷に閉じ込められた13人の少女たちが、互いに魔女裁判で殺し合うという極限状況だ。
希望と正義の象徴であった「魔法少女」というモチーフを、あえて疑念と殺し合いの装置として機能させる、その悪魔的な発想こそが本作の最も挑戦的な側面だ。プレイヤーは議論ADVを通じ、真実と倫理の境界線で激しい思考を巡らせることになる。この推理ミステリーは、従来のノベルゲームの枠を超え、考察系コンテンツとして大きな支持を集めている。

中国語圏の熱狂が牽引するグローバルヒット
このヒットは、グローバルな広がりを見せており、特に累計販売本数の半数以上を中国語圏のユーザーが占めているという事実は見逃せない。その人気を反映し、本作は中国のインディゲームイベント「WePlay」で初の海外出展も果たしている。
日本の「魔法少女」モチーフと、殺人議論という普遍的なサスペンスが見事に融合した結果だ。ジャンルの解体と再構築が、どのように世界的な熱狂を生み出すのかを示す、現在のインディーゲームシーンにおける一つの成功例と言える。

Steam URLはこちら https://store.steampowered.com/app/3101040/_/