毎日、誰かと戦い、何かに追われ、すり減っていく心。そんな時、私たちの魂が必要としているのは、派手な爆発や勝利の快感ではなく、ただ隣で静かに「それでいいんだよ」と肯定してくれるような時間かもしれません。
インディーゲームには、作り手の純粋な善意と慈愛が結晶となったような作品が存在します。あまりの温かさに、思わず涙がこぼれてしまう——そんな「優しさに殴られる」ような体験ができる5本を厳選しました。
Indiebaseが大切にする「好奇心を満たす、新しい視点と発見」を、これらの穏やかな世界の中で見つけてください。
1. Coffee Talk (コーヒートーク)
温かい一杯の飲み物と、誰かの物語が心を解きほぐす

- 開発: Toge Productions (インドネシア)
- エモいポイント: 深夜にしか開かない喫茶店で、客の好みに合わせた飲み物を淹れるひととき。雨音とチルなBGMが流れる店内で、エルフやオークといった多様な種族が抱える日常の悩みを聞く時間は、現実の疲れをそっと忘れさせてくれます。
- 優しさに殴られる理由: 誰もあなたを急かしません。ただ、正しい材料を選んで温かいコーヒーを出す。それだけで誰かの心が救われる光景に、自分自身も救われていることに気づくからです。
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2. Unpacking (アンパッキング)
段ボールから取り出すのは、ある人生の愛おしい断片

- 開発: Witch Beam (オーストラリア)
- エモいポイント: 人生の転機ごとに繰り返される「荷解き」だけを描いたパズルゲーム。教科書、お気に入りのぬいぐるみ、そして恋人と暮らし始めた部屋の道具。言葉による説明は一切ありませんが、持ち物の変化から一人の女性の成長と喜び、そして痛みが静かに伝わってきます。
- 優しさに殴られる理由: 荷物を整理するという無心になれる作業を通じて、かつての自分もこうして歩んできたのだという肯定感に包まれるからです。クリアまで約3時間という「タイパ」の良さも、忙しい大人には嬉しいポイントです。
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3. A Short Hike
頂上を目指さなくてもいい。ただ、風を感じるだけで十分だった

- 開発: adamgryu (カナダ)
- エモいポイント: 携帯電話の電波が入る場所を求めて、小さな島の山頂を目指す鳥の少女の物語。黄金色の光が差し込む美しい島を、歩き、泳ぎ、そして自由に滑空する。出会う人々との何気ない助け合いが、どこまでも優しく心に響きます。
- 優しさに殴られる理由: 「何もしない自由」が許されているからです。目的地の山頂を見上げながら、あえて寄り道をして釣りをしたり、宝探しをしたり。その全ての時間が、今のあなたには必要だったと気づかせてくれる名作です。
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4. Stray
言葉を持たないからこそ伝わる、猫とロボットの純粋な絆

- 開発: BlueTwelve Studio (フランス)
- エモいポイント: 衰退した地下都市に迷い込んだ一匹の猫が、空を求めて旅をします。荒れ果てた街で孤独に暮らすロボットたちに寄り添い、喉を鳴らす。その小さな温もりが、無機質な世界に色彩を取り戻していきます。
- 優しさに殴られる理由: 絶望的な世界観の中で、猫という存在がもたらす無償の愛と癒やしが際立つからです。ロボットの脚に身体を擦り付ける何気ない仕草に、心のトゲが削ぎ落とされていくのを感じるはずです。
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5. GRIS
失った色彩を取り戻す。言葉なき、美しき喪失と再生の物語

- 開発: Nomada Studio (スペイン)
- エモいポイント: 辛い経験によって声を失い、色を失った世界に落ちてしまった少女。彼女が進むたびに、世界に赤、緑、青と色彩が蘇っていく演出は、息を呑むほど芸術的です。水彩画のような繊細なグラフィックと、心揺さぶる音楽が完璧に調和しています。
- 優しさに殴られる理由: 悲しみを乗り越える過程を「色の変化」として美しく描き出しているからです。言葉がなくても、あなたの痛みを知っている——そう語りかけてくるような深い慈愛を感じ、最後には静かな涙が溢れるでしょう。
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■ Indiebase編集部より
私たちは、強くあらねばならない現実に疲れ果ててしまうことがあります。
でも、ゲームという鏡を通じて映し出される「優しさ」は、あなたが本来持っている「柔らかい部分」を思い出させてくれるはずです。
今夜、もし心が荒んでいるのなら、戦うための武器を置き、これらの世界への切符を手にしてみてください。Indiebase 編集部は、あなたの日常を少しだけ穏やかにする「次の一本」を、これからも真心を込めて紹介し続けます。
(文:Indiebase編集部)
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本記事の画像引用について
本記事で使用しているゲーム画面およびアートワークの著作権は、各開発元・配信元に帰属します。
出典: Steam ストアページ
