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テキストなんて読みたくない。「環境ストーリーテリング」が美しいゲーム5選

Indiebase編集部です。 「昔、この王国で戦争があって……」と長文で説明されるよりも、 「苔むした巨大なロボットの残骸」が一つ置いてある方が、遥かに雄弁に歴史を語ることがあります。

優れたゲームは、言葉を使わない。 色、音、配置、そしてキャラクターの動きだけで、感情を揺さぶり、物語を紡ぎ出します。 今回は、言語の壁を超えて楽しめる、「テキストを読みたくない日」のための美しいゲームを5本紹介します。


1. INSIDE (インサイド)

少年はどこへ向かうのか。言葉のないディストピア

  • ジャンル: 横スクロールアクション
  • 開発: Playdead (デンマーク)

「環境ストーリーテリング」を語る上で、この作品を外すことはできません。 セリフも、文字情報も一切なし。ただ、赤いシャツの少年が、暗い森や不気味な工場を駆け抜けていくだけ。 しかし、背景に映る「列をなして歩く人々」や「奇妙な実験装置」を見るだけで、ここが管理された狂気の世界であることが痛いほど伝わってきます。 ラストシーンの意味をどう解釈するか。プレイ後に誰かと語り合いたくなる、無言の傑作です。

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2. Journey (風ノ旅ビト)

砂漠の頂を目指して。ゲーム史に残る「旅」の原体験

  • ジャンル: アドベンチャー
  • 開発: thatgamecompany (アメリカ)

発売から10年以上経っても色褪せない、アートゲームの金字塔。 広大な砂漠で目覚めた旅人が、遠くに見える山を目指して歩き出します。 壁画によって示唆される古代の文明、布のような生き物たちとの交流。 そして何より、オンラインで偶然出会う「誰か」との、言葉を交わさない一期一会の協力プレイ。 言語がないからこそ、動きや音だけで意思を通わせる体験は、魂が震えるほど美しいものです。

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3. Cocoon (コクーン)

宇宙の仕組みを「手触り」で理解する

  • ジャンル: パズルアドベンチャー
  • 開発: Geometric Interactive (デンマーク)

『INSIDE』や『LIMBO』のリードデザイナーが手掛けた、2023年の話題作。 「世界の中に世界がある(オーブの中に飛び込む)」という複雑なSF設定なのに、チュートリアルの一文字すらありません。 それでも、洗練されたビジュアルと音の誘導によって、プレイヤーは直感的に「あ、こうすればいいのか」とルールを理解できてしまいます。 言葉による説明を完全に排しながら、プレイヤーに「自分は天才かもしれない」と錯覚させるレベルデザインの妙技。

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4. Unpacking (アンパッキング)

荷ほどきだけで描く、ある女性の人生

  • ジャンル: 荷ほどきパズル
  • 開発: Witch Beam (オーストラリア)

ここにあるのは、ダンボール箱と、新居の部屋だけ。 子供部屋、学生寮、シェアハウス、そして……。 様々な年代の「引っ越し」を通じて、荷物を棚に並べていくだけのゲームですが、そこには驚くほど濃厚な人生のドラマが詰まっています。 「なぜこの写真立ては隠すようにしまわれたのか?」「なぜこのぬいぐるみはずっと一緒なのか?」 持ち物(オブジェクト)の変化だけで、持ち主の成長、恋愛、別れを雄弁に語る、環境ストーリーテリングの極北です。

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5. Neva (ネヴァ)

少女と狼。季節が巡り、世界が朽ちていく

  • ジャンル: アクションアドベンチャー
  • 開発: Nomada Studio (スペイン)

『GRIS』で世界中を魅了したスタジオによる、2024年の注目作。 闇に侵食されゆく美しい世界を舞台に、少女と子狼の絆を描きます。 水彩画のような圧倒的なアニメーションは健在。季節が巡るごとに成長していく狼と、変化していくふたりの関係性。 『GRIS』同様、テキストは一切ありませんが、剣を振るうアクションの重みや、互いを呼び合う声だけで、胸が締め付けられるような感情のドラマが成立しています。 「動く絵画」の中に入り込みたいあなたへ。

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Indiebase編集部より

これらのゲームをクリアした時、あなたの頭の中には、テキストで書かれた小説以上の「物語」が残っているはずです。

「読む」のではなく、「感じる」。 右脳をフル回転させて、静寂な世界にダイブしてみてはいかがでしょうか。

(文:Indiebase編集部)


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本記事の画像引用について
本記事で使用しているゲーム画面およびアートワークの著作権は、各開発元・配信元に帰属します。
出典: Steam ストアページ

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