Indiebase編集部です。 疲れている夜、派手なアクションや、絶叫するようなホラーゲームは少し重たいことがあります。 でも、明るくて平和すぎるゲームという気分でもない……。
そんな時に手を伸ばすべきなのが、「Cozy Horror(コージーホラー)」と呼ばれるジャンルです。 やることは「釣り」や「植物の世話」「拠点作り」といった癒やし系。 しかし、舞台は「クトゥルフ神話」や「死後の世界」。
不気味なのに、なぜか実家にいるような安心感がある。 今回は、そんな矛盾した魅力を持つ「心地よい悪夢」の世界へご案内します。
1. DREDGE (ドレッジ)
昼はのんびりフィッシング。夜は狂気の深海へ

- ジャンル: 釣りアドベンチャー
- 開発: Black Salt Games (ニュージーランド)
このジャンルを決定づけた金字塔です。 プレイヤーは漁師となり、寂れた島々で魚を釣って売る生活を送ります。 波の音、カモメの声、心地よいエンジンの振動。昼間のゲームプレイは極上のリラックスタイムです。 しかし、日が沈むと世界は一変します。霧の中から現れる「何か」、変異した魚、そして徐々に蝕まれる正気(サニティ)。 「怖いなら夜に出なければいい」。この自由度が、本作を極上のCozy Horrorにしています。
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2. Strange Horticulture (ストレンジ・ホーティカルチャー)
雨音と、黒猫と、オカルト植物店

- ジャンル: 植物同定パズル
- 開発: Bad Viking (イギリス)
あなたは陰鬱な街で、小さな植物店を営みます。 訪れる客は「幻覚を見せるキノコ」や「解毒草」を求めてやってきます。図鑑を頼りに正しい植物を提供し、引き出しを整理し、黒猫を撫でる。 ゲームプレイは非常に静かで、マウス操作のみのクリックアドベンチャーです。 しかし、窓の外はずっと雨。物語の端々には「儀式」や「殺人」の不穏な気配が漂います。 嵐の夜に読書をするような、静謐な恐怖を楽しみたい人に。
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3. Cult of the Lamb (カルト・オブ・ザ・ラム)
可愛くて残酷な、森の教団運営

- ジャンル: ローグライク・アクション / 拠点経営
- 開発: Massive Monster (オーストラリア)
「どうぶつの森」と「悪魔崇拝」の悪魔合体。 生贄になるはずだった子羊が、可愛い動物たちを信者にして教団を大きくしていくゲームです。 アクションパートもありますが、本作の真髄は「拠点運営(Cozyパート)」にあります。 信者たちのために料理を作り、畑を耕し、寝床を整える。その合間に、裏切り者を生贄に捧げたり、洗脳したりするわけです。 ポップで残酷なブラックジョークと、中毒性の高い経営要素が見事に融合した一作。
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4. Little Nightmares III (リトルナイトメア3)
美しすぎる悪夢の中を、手を取り合って

- ジャンル: サスペンスアドベンチャー
- 開発: Supermassive Games
2025年に発売されたシリーズ最新作。 「Cozy」という定義からは少し外れるかもしれませんが(チェイスシーンの緊張感があるため)、その「アートワークの美しさ」と「ちっぽけな主人公たちの愛らしさ」は、このジャンルを好む層に深く刺さります。 巨大でグロテスクな大人たちの世界を、小人となって冒険する没入感。 「怖い」よりも「この世界を見ていたい」という好奇心が勝る、食べるのが勿体ないほど美しい悪夢です。
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5. Graveyard Keeper (グレイブヤード・キーパー)
中世の墓守シミュレーター。死体は「資源」だ

- ジャンル: 墓地経営シミュレーション
- 開発: Lazy Bear Games (ロシア)
「牧場物語」のようなスローライフが好きなら、次は「墓場物語」はいかがでしょう。 畑を耕し、教会を修繕し、村人と交流する……ここまでは普通ですが、本作ではそこに「死体の処理」が加わります。 運び込まれる遺体を解剖し、肉を……(検閲)、埋葬して墓地の評価を上げる。 倫理観は欠如していますが、ドット絵の温かみと、コツコツとタスクをこなす作業感は、不思議と心を落ち着かせてくれます。
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■ Indiebase編集部より
「Cozy Horror」が私たちを惹きつける理由。 それは、現実世界の方がよっぽど怖くてストレスフルだからかもしれません。
ゲームの中の幽霊や怪物は、理不尽な上司や将来の不安に比べれば、どこか愛嬌があって付き合いやすい隣人です。 今夜は少しだけ窓を開けて、不気味で心地よい風を部屋に入れてみてはいかがでしょうか。
(文:Indiebase編集部)
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本記事の画像引用について
本記事で使用しているゲーム画面およびアートワークの著作権は、各開発元・配信元に帰属します。
出典: Steam ストアページ
