国内のインディーゲーム開発チームTOONLEAGUEとアサリは、『SHIBUYA SUSHI MASTER』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース日は現在未定となっている。
『SHIBUYA SUSHI MASTER』は、サイバーパンクな世界観を持つ渋谷を舞台にした、寿司職人アドベンチャーゲームだ。 舞台となるのは、2600年代の東京・渋谷。異常気象による海面上昇によって、かつての大都市は崩壊し、スクランブル交差点までもが海の底へと沈みかけている。 プレイヤーは若き寿司職人「ナミダ」となり、親が遺した屋形船スタイルの小さな寿司屋を経営。夜な夜な訪れる客たちに寿司を振る舞いながら、沈みゆく街の物語を紡いでいくこととなる。
本作のゲームプレイは、カウンター越しに客と会話を交わし、オーダーに応じた寿司を提供するという、テキストベースのアドベンチャー形式で進行する。 特徴的なのは、その来店客の多様さだ。公開されている情報によれば、人間はもちろんのこと、アンドロイド、ヤクザ、政治家、宇宙人、果ては魔法少女までが店を訪れるという。 彼らはそれぞれ異なる事情や悩みを抱えており、プレイヤーは会話の中からヒントを探り、その客の心情や背景に合わせた一皿を選び取る必要がある。

提供できる寿司のカスタマイズ性は、本作のナラティブ(物語)において重要な役割を果たすようだ。 プレイヤーは「ネタ」「スタイル(握り・軍艦・巻き)」「ワサビの量」を自由に組み合わせることができる。ネタの種類は、伝統的な魚介類にとどまらず、機械部品や宇宙生物といった、サイバーパンクな世界観ならではの食材も用意されているとのこと。 客の属性やその日の気分、会話の流れから「今、この人に必要な一皿」を推察し、提供する。その積み重ねが、客個人の運命だけでなく、街全体の行く末、そして主人公ナミダ自身の未来をも静かに変化させていく。

ビジュアル面では、90年代のゲームにインスパイアされたピクセルアートを採用。 ネオンサインが水面に反射する煌びやかさと、水没都市特有の退廃的な空気が同居する「サイバーパンク渋谷」を、懐かしさを感じるタッチで描いている。 また、BGMには落ち着いたLo-Fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)やチル系のトラックを採用。複雑な操作やアクション性を排し、深夜ラジオやドラマを視聴するかのような、ゆったりとしたプレイフィールを志向しているようだ。
『VA-11 Hall-A』や『Coffee Talk』といった、提供する飲食物を通じて物語が分岐する作品の系譜にありつつ、「屋形船の寿司屋」という日本独自のモチーフをサイバーパンクと融合させた本作。 「機械のネタ」や「魔法少女」といった異質な要素が、どのような人間ドラマ(あるいは非人間ドラマ)を生み出すのか。今後の続報に注目したい。
『SHIBUYA SUSHI MASTER』は、PC(Steam)向けに開発中だ。
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(文:Indiebase編集部)
