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劇場体験に固執する不条理ホラー。『NN4444』が12月12日より1週間限定復活上映。国際映画祭が注目した「見えない狂気」の検証

ホラーとアニメーションを中心に製作する映画レーベル NOTHING NEWによる初の製作作品、4人の新鋭監督によるホラーショートフィルム作品集『NN4444』が、12月12日(金)より下北沢のシモキタ – エキマエ – シネマ「K2」などにて1週間限定で再上映される。

本作はロッテルダム国際映画祭、クレルモン=フェラン国際短編映画祭など、世界10以上の国際映画祭に選出された話題作だ。制作チームの強いこだわりから現時点では配信の予定がなく、今回の限定上映は極めて貴重な鑑賞機会となる。

「才能が潰されない世の中」から生まれた、不条理への探求

NOTHING NEWは「才能が潰されない世の中」を目指し、単なる映像作品に留まらない「体験」を重視した作品展開を行うレーベルだ。その原点となる『NN4444』は、それぞれが異なるタイプの「不条理」な恐怖を描き出す4編で構成されている。

出品作には、不慮の事故をきっかけに高校生の周りで起こるおかしな現象を描き、ロッテルダム国際映画祭 Tiger Competition部門に選出された『VOID』。また、湖のほとりでの飲み会を舞台に、若者たちが水の呪いに飲み込まれていく様を描き、クレルモン=フェラン国際短編映画祭国際コンペティション部門に選出された『洗浄』が並ぶ。さらに、『』と『Rat Tat Tat』を含めた全4編は、抑圧的な人間関係やパーティでの狂気など、日常のわずかなズレが大きな恐怖へ変貌する瞬間を鋭く捉えている。

出演者には、小川あん、夏子、大下ヒロト、男性ブランコ・平井まさあきなど、多様なフィールドの才能が集結している。

劇場でのみ許される「狂気」の体験

国内での先行上映時に14日間連続完売を記録するなど、熱狂的な支持を集めた本作は、制作チームが「劇場で楽しんで頂きたい」という強いこだわりを持つ。暗闇の中で「不条理」が観客を侵食するこの作品集は、ホラーというジャンルを通じたアートの実験であり、その衝撃は劇場でこそ最大化される。

今後の劇場上映は未定とされており、このリバイバル上映は、その「狂気の一端」に立ち会う、まさに最後のチャンスとなる。


上映情報

項目詳細
作品名NN4444
上映期間2025年12月12日(金)より1週間限定上映
上映劇場シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』など
鑑賞料金1,800円(一般) ※各種割引あり
公式サイトhttps://nothingnew.ltd/ja/films/nn4444
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