松田美由紀、カンヌ受賞監督ら6名が参画する短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』が2026年1月より公開。世代を超えた孤独、AI時代、狂気と日常の狭間を、ジャンルと国境を超えた多様な作家性が衝突し探求します。
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異ジャンルの作家性が衝突する実験場。『MIRRORLIAR FILMS Season8』が2026年1月より公開。松田美由紀、佐渡恵理、国際受賞監督らが参画

俳優・クリエイター主導の短編オムニバス映画プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season8』が、2026年1月16日(金)より2週間限定で劇場公開される。本作は、アドナン・アル・ラジーヴ、松田美由紀、節田朋一郎、廣田耕平、安藤春、佐渡恵理の6名の作家による短編で構成され、ジャンルと国境を超えた多様な「自己と他者」の物語を提示する。

俳優の視点と、国際的な感性の交錯

本シーズンは、俳優としての視点を持つ作家、国際映画祭の受賞監督、そして新進気鋭の才能が結集した、実験的な構成が特徴だ。

  • 松田美由紀監督作『カラノウツワ』:パチンコ店で出会った65歳の常連客(原田美枝子)と24歳のアルバイト(佐藤緋美)という、異色の「似た者同士」の交流を描く。複雑な家庭環境や遺産をめぐる真剣な問いかけは、世代を超えた人間の孤独と裕福さの裏にある虚無感を浮き彫りにする。
  • 佐渡恵理監督作『The Breath of the Blue Whale』:AIとの相性が芳しくない男女(濱尾ノリタカ、NANAMI KEYES)が、職場の「ふしぎ館」で過去の関わりを辿る物語。現代のデジタルなコミュニケーションにおける記憶と関係性のテーマを扱う。
  • アドナン・アル・ラジーヴ監督作『ALI』:第78回カンヌ国際映画祭短編部門特別賞を受賞した国際的な注目作。女性の歌唱が禁じられた村で、喉に秘密を抱える少年アリが「本当の声」を響かせるまでの物語を描く。

狂気と日常の狭間を捉える多角的な試み

その他にも、廣田耕平監督作『ラの♯に恋をして』では老舗呉服店を舞台にしたユニークなラブストーリーが展開され、安藤春監督作『CUT!』ではB級映画の撮影中にドラッグに手を出した俳優が現実と虚構の境界を見失う狂気を描く。節田朋一郎監督作『愛骨』では、骨を愛する生物教師の日常が崩壊していく様が描かれる。

多様な物語が映し出すのは、日常に潜む「狂気」「欲望」「ひた隠しにされた真実」であり、オムニバス形式だからこそ可能となる多角的な表現の検証がなされている。

テーマソングには、サブカルチャーシーンで高い人気を誇る水曜日のカンパネラの「桃太郎」が起用されており、作品の持つ実験的な熱量をさらに高めている。


映画情報

項目詳細
作品名MIRRORLIAR FILMS Season8
公開日2026年1月16日(金)より2週間限定上映
製作伊藤主税、阿部進之介、山田孝之 他
プロデューサーMEGUMI、大橋和実 他
監督アドナン・アル・ラジーヴ、松田美由紀、節田朋一郎、廣田耕平、安藤春、佐渡恵理
テーマソング水曜日のカンパネラ「桃太郎」
配給アップリンク
公式サイトhttps://films.mirrorliar.com/

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