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思考領域の拡張。『ミッション∞インフィニティ』展、2026年1月開幕へ。国産量子コンピュータによる「アートの黎明」と「見えない世界」の探求

東京都現代美術館(MOT)は、2026年1月31日(土)より、「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」展を開催する。本展は、2025年の国際量子科学技術年を記念し、「ミッション[宇宙×芸術]」展から10年を経て、宇宙や量子のサイエンス領域とアートの本格的なコラボレーションを通じて、「世界の成り立ち」や「見えない世界」について考察する大規模な企画展となる。

量子と芸術:新たなフロンティアの創出

いつの時代も、既成概念を超えようと試みることはアートの重要な役割だ。宇宙への旅が日常となり、量子研究が次の100年へと向かう今、本展は、先駆者に続いて表現領域を拡張しようとする作り手たちの多様な試みを紹介する。

特に注目すべきは、「量子」の領域への取り組みだ。科学者らの宇宙研究やアーティストの作品に加え、国産量子コンピュータによる初のアート作品が展示される。これは、1970年の大阪万博で展開された「古典コンピュータアートの黎明」に対し、「量子コンピュータアートの黎明」と呼ぶべき新たな創造的試みとして位置づけられる。

落合陽一、アンリアレイジら、多様な表現者と科学機関が参画

本展には、メディアアーティストの落合陽一(《リキッドユニバースII》)、ファッションブランドのアンリアレイジ(《PLANET》)、メディア研究者の久保田晃弘(QIQBとの量子コンピュータアート)など、多様な分野の作家・機関が参加する。彼らは、「時と空間」が不思議なふるまいを見せる量子の概念(かさねあわせ、もつれ、かんそく)を基に、創造的アイデアを作品に昇華させている。

また、JAXA宇宙科学研究所(ISAS)や東京藝術大学など、研究機関との協働成果も展示され、リアルインスタレーションに加え、メタバースやゲームの形式で宇宙や量子を体感できるXR展示が展開される。

導入展示では、戦後からEXPO’70の前後にかけて活動した科学者・芸術家らの貴重な資料も紹介され、過去の先駆者たちの活動と、現代の「量子ネイティブ」な創造的アイデアが、時空を超えて重なり合う場となる。


展覧会基本情報

項目詳細
展覧会名ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術
会期2026年1月31日(土)~5月6日(水・振休)
会場東京都現代美術館 企画展示室B2F、ホワイエ他
休館日月曜日(2月23日、5月4日は開館)、2月24日
観覧料(一般)1,800円(別途学生料金あり)
主催東京都現代美術館、CG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)
公式サイトhttps://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mission-infinity/
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